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Posted by あしたさぬき.JP  at 

2015年04月05日

「0点」の正しい意味!




ナイショ5年前の
 ”ワニなつノート”より

わたしたちは、ひとりではない

0点でも高校へ 2010

この言葉を正面から掲げて、我が子の受験に向かうということ。
それは、「一人」でできることではありません。


高校受験で「0点」の子など本当は一人もいないのです。
小学校中学校9年間の義務教育を終えて、子どもたちは高校受験に向かいます。一度のペーパーテストのみで合否を判定する高校はないでしょう。仮にペーパーテストが0点の子どもがいたとして、その子には中学からの内申書等の書類が提出されています。ほとんどの高校が面接も行います。千葉のように「自己申告書」の制度があれば、そこに障害のことや不登校の理由を記入することもできます。

そこから、一人の子どもが6歳から15歳の間に学んできたものを真摯に推し量れば、その子どもの受験に0点がつくことはありません。

大真面目にこの子の9年間の学校生活での学習の結果が0点だと評価する高校の教員がいるとしたら、その人には子どもの教育を語る資格が0点だと自白しているにすぎません。

高校での教育は、「後期中等教育」であり、子どもの人権として保障される範囲の基本的な教育です。その証拠に、昭和24年に「文部省」はこう言っています。
「入学者の選抜を望ましいものであるという考えをいつまでももっていてはならない。」
「選抜はやむをえない害悪であって、経済が復興して高等学校で学びたいものに適当な施設を用意することができるようになれば、直ちになくすべきもの」
「高等学校はその収容力の最大限度まで、国家の全青年に奉仕すべきものである。」

そして2010年には、ようやく「高校の授業料無償化」ということが「国民の常識」として違和感なく受け入れられるところまできました。これらは、この国に生まれた子どもに、小学校から高校までの12年間の教育を無償にして、すべての子どもたちに「学ぶ機会」を保障しようということです。「この国に生まれた子ども」に、制限や条件は本来ありません。どの地域に生まれても、肌の色や髪の色、人種や宗教の違い、障害によって差別されるものではありません。その証拠に、養護学校の高等部は20世紀のうちに、「希望者全員入学」が実現されているのです。

いま、この国で、「本当に高校に行きたいのか?」と問われるのは、普通学級の障害児だけです。

もちろん、中学や進学塾でも、子どものやる気を起こさせるために、「自分の意思」で「自分のため」に行くことを強調することはあるでしょう。でも、他のほとんどすべての子どもたちは、「高校に行かない」と口にしたときに、親や先生から本気で詰め寄られるのは「どうして、高校に行かないのか?」ということです。

こうした状況の下で、私たちはあえて「0点でも高校へ」と言い続けます。それは、一人の子どもを「0点」という「目」でしか見られない学校への異議申し立てであり、子どもを点数でなど絶対に切り捨てないと言う意思表明です。

それは、すべての「0点」と見なされる子どもたちと共に闘うことであり、一人でできることではありません。

テストの点数が0点であること。それは、人として一つも恥ずかしいことではありません。
視力障害のために、目に見えるものが何もないことが、恥ずかしいことではないように。
聴力障害のために、聞こえる音が何もないことが、恥ずかしいことではないように。
身体障害のために、自分の足では一歩も歩けないことが、恥ずかしいことではないように。
知的障害のために、漢字が読めないこと、計算ができないことは、人として一つも恥ずかしいことではありません。
そして、その障害に何一つ配慮も工夫もない、「学力試験」を課して、「0点」という数字が出たからと言って、この子が何を恥ずかしがる必要があるというのか。

この試験を受けなければ高校生になれない、そういう制度だから、そういう世の中
だから、この子はちゃんと試験を受けたのだ。

結果が0点。
それは、見えない人に、視力検査をして、0点をつけるのと同じ。
聞こえない人に、聴力検査をして、0点をつけるのと同じ。
車椅子の人に、歩行テストをして、0点をつけるのと同じ。
この子は、小学校に入る時から、この障害を持ちながら、みんなと一緒に学校生活を送ってきて、9年間の学校生活を通して、一緒に学び、一緒に成長してきたのだ。
だから、いま、ここに、高校受験と言う、この子の障害にとってだけ配慮のない、理不尽な場に、堂々と立つことができるのだ。

それは、小学校、中学校を通して、障害のあることは人として一つも恥ずかしいことではない。その自信と安心を、小学校中学校の教育とそこで共に学ぶ仲間が、教えてくれた大切な財産であり、最高の教育の結果だと言えます。
0点でも高校へ。
いまの日本の現実の教育制度の中で、こんな素敵な言葉はありません。
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Posted by 会員  at 11:54Comments(0)

2014年08月10日

高校で学ぼう☆★☆

ワニなつノートより

手をかすように知恵をかすこと 2014(メモ)



目が見えないなら学校に来るな
とは、だれも言わない。
見えないという「障害」だけで、15歳の子の希望を奪おうとする人はいない。
障害だけを見るのでなく、その子の学びたいという意欲を受けとめ、
どんな配慮ができるかを考えるのが、私たち大人と学校の仕事。

耳が聞こえないなら、学校に来るな
とは、だれも言わない。
聞こえないという「障害」は、15歳のその子の一部にすぎない。
障害だけを見るのでなく、その子の将来への希望を受けとめ、
新しい学び方への工夫を考えるのが、私たち大人と教育の仕事。

1991年。
歩けないなら、学校に来るな
と、15歳の子を不合格にした校長がいた。
裁判所は、校長の判断が誤っていたことを示した。
障害のために卒業できる見込みがないから入学もさせないという校長判断に対し、裁判所は障害に応じて履修方法を柔軟に対応するのが教育だといった。


ところが21世紀になってもこの国には、
勉強ができないなら、学校に来るな
と言われる15歳の子どもたちがいる。

99%の子が高校に進学する中、
1%の子どもたちだけは、
勉強ができないなら、学校に来るな
と門を閉ざされる。

20年以上子どもの数が減り続ける少子化の時代、
高校の数もまた減らし続け、
その上、たとえ席が空いていても学校に来るなという。

学校の先生たちも教育委員会も、社会も、
誰もそれをおかしいと言わない。
点数が取れない1%の子どもに、
勉強ができないなら学校に来るな、
と、この社会は言い続ける。

500点満点で77点?
それしか勉強できないなら、学校に来るな
と言われる15歳の子どもがいる。
どんなに席が空いていても、
勉強ができない子は学校に来るなという校長が大勢いる。

でも、勉強ができないからこそ、学校に行きたい子もいる。
高校に行きたいから、勉強をがんばるという子もいる。
その子たちに知的障害があるというだけで、
席が空いているのに、学校に来るなという校長は、
自らが教育者であることを捨てている。

学校は点数を取らせるだけの子どもの居場所だろうか。
点数を取れない子を切り捨てて、教育は成り立つか。


目が見えない子は、障害を治すために学校に通うのではない。
見えない姿で生きていく子どもの将来の希望としての教育がある。

耳が聞こえない子は、障害を治すために学校に通うのではない。
聞こえない姿で生きていく子どもの生きる意欲を支えるという教育がある。

歩けない子は、障害を治すために学校に通うのではない。
歩けない姿のままで、人と出会い、世界を学ぶための教育がある。

知的障害の子は、障害を治すために学校に通うのではない。
ありのままの姿で、仲間と生きていくことを学ぶ教育もある。

見えない障害、聞こえない障害、歩けない障害があっても、
ありのままの姿で豊かな未来に向かって歩む道がある。
たとえ知的障害があっても、子どもの学びたいという希望、仲間と共に生きたいという意欲に障害も遅れもない。

それぞれの障害によって、できないことがあるのは事実だ。
それだけのこと。

障害があることは人として恥ずかしいことではない。
障害があることは人として劣っているわけではない。
ただそれだけのこと。

障害があることで、子どもが子どもでなくなるわけじゃない。
障害や病気を持ちながら生きていく子どもが、ここにいるだけ。

親の愛情がいらない子どもはいない。
友だちがいらない子どもはいない。
仲間とともに一日一日おとなになっていく、
子どもの時間がいらない子どもはいない。
99%の同級生が高校に行くとき、
いっしょにそこで学び生きたいというこの子たちの思いの強さを、
障害を理由に切り捨ててはいけない。


学校は障害を排除するためにあるのではない。
学校は子どものいまと未来のためにある。

それぞれの障害によって、できないことがあるのは事実だ。
それだけのこと。
それなら、この子にはどんな障害があるのかを知り、
どのような学びが可能かを考えるのが教育の仕事。

その子その子の状況に応じて支援することが大人の仕事。


勉強ができないなら、学校に来るな。
漢字が読めないなら、学校に来るな。
計算ができないなら、学校に来るな。
小学校ではそんなことをいう人は誰もいなかった。
この子たちはみんなと一緒にたくさんのことを学んできた。
小学校の教育の豊かな成果がここにある。

勉強ができないなら、学校に来るな。
英語ができないなら、学校に来るな。
中学校ではそんなことをいう人は誰もいなかった。
この子たちはみんなと一緒にたくさんのことを学んできた。
中学校の教育の確かな学びがここにある。

それが0点でも高校に行きたいという、子どもたちの生きる声だ。

  


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2013年06月23日

小さく生んで大きく育てよう!

喜びのメールが届いていますメロメロ
障害者差別解消法の成立にご尽力いただいたみなさま、心より感謝申し上げます。
そして、障害者差別解消法という種に水をやって芽を出させるのは、これからの私たちです。
みなさま、これからもがんばりましょう
ガッツ



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

内木です

 今日は金沢に行ってきました(金沢集会は3回目参加かな?)

[ 私たちの手で“共生のインクルーシブ教育”の実現を6月19日、障害者差別解消法 成立!

  ここからまた、新しい一歩を踏み出そう

  2013インクルーシブ教育実現!北陸集会 ]

 受け付けの設置された廊下の端に徳田さんの御姿を見つけたので「徳田さ~ん」と手を振りました

 徳田さんが走って来られました。ワオ!!!

内木 「おめでとうございます!」

徳田さん「良かった、良かった、良かった」

 徳田さんは私の手を強く握ってブンブン握手目が輝いてみえました笑顔で一杯でした

 会場の席に着いたら徳田さんの喜ばれる御顔に感激して涙が溢れました

 ADA法ができて29年とか「こんな法律が日本にもほしいな」と本を買って読みました
 その時は夢まぼろしのように感じました
 何を、どうしたら良いのか分かりませんでした
 ↓
 ↓ ( 牧口さんに出会ってしまったので(笑)運動と
 ↓   いうものを教えていただきました )
 ↓
 そんな私と違い、着実に一歩一歩運動して戴いた方たちがみえて障害者権利条約が採択され「本当に日本でも権利条約に批准できるのかも、いや、絶対に批准しなくては」と思うことができてから障基法改正・総合支援法・差別解消法と進んで来る過程をハラハラ見てきました

   ( 自立支援法の前から介助者をしていたので、自立支援法の出来た時から議員さんに話し始めたことが思い出されます )

 今日、大谷さんが、ここまでの過程をお話くださったのを伺いながら感謝の念で一杯になりました

 「小さく小さく産んで大きく育てよう」
 「種しか撒いていないけれど芽を出させよう」
大谷さんの思いがビンビン響きました

 「障害者差別解消法は日本で初めて出来た差別を無くす法律です」
と仰いました
 女性差別禁止法も人種差別禁止法(アイヌ差別)も子ども人権法もできなかった

 改めて凄いことが、歴史的なことが起きたんだと思いました

「解消」は「無くす」ことだから「禁止」より進んだことだということもお聞きしてガッカリすることじゃないんだと
思いました

 大谷さんは
「この法律に命を吹き込むためには差別事例を集め、良い合理的配慮の実例を集め、指針=ガイドラインを作る ことです」と繰り返し仰いました

 法律ができたからと言って水を撒かなければ芽は出ません法律が出来た瞬間から反発が起きているそうです

 大谷さんの宿題を皆でこなし、芽も出し花も咲かせましょう

 2部のシンポでも保護者の方と中学校の先生の実践のお話を伺いました
 人と人の関わりで楽しい学校生活を送っておられることが良く分かる御報告でした

 「何が合理的配慮なのか?先生方に問われている。考えていかなくてはならないこと」
と大谷さんが仰り、これから創り出していくことだと思いました
沢山の難しい課題が有ると思います
「学力」って何だろう?「教育効果」って何だろう?

 集会が終わった時、徳田さんが、もう一度握手され「これからも、がんばろう!」と力強く仰いました
徳田さんの御力が伝わってきました

 東京で何回もロビーイング活動をして戴きました一木さん初め皆さんに感謝申し上げます
 制度改革推進会議の皆さん、差別禁止部会の皆さん、障害団体の皆さんの熱い熱い思いが自公民の議員の皆さんに伝わり動かし、この法律ができたことに感謝が尽きません

 簡単にしか御報告できず申し訳ありませんが今日の感想です

 佐野さ~ん、徳田さんは昨年の文科省交渉の時の徳田さんとは別人ですよ
 目が輝いて弾んでおられ新しいキャラで展開中です(笑)
 私たちも元気を伝播させ施行令改正に向かっていきたいです

 ここからまた、新しい一歩を踏み出そう!

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◎分けない社会は、分けない教育から!!◎
  


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2013年06月22日

ホントウに知ってほしいこと★☆

ワニなつノートより転載
下


まずはじめに 
この子が ここに いる
  



まずはじめに この子が ここに いる



まずはじめに この子が ここに いる

この子がここにいる から すべてがはじまる

この子が ここに いなければ、この子と一緒に…は 始まらない



まずはじめに この子が ここに いる

その次に、子どもの数だけ ちがったものがたりが はじまる

ここにいる 子どもの数の自乗だけ ちがった関係が はじまる


         ◇

まずはじめに この子が ここに いる

その次に、「いなく」なるものがたりもある
その次に、「別れ」が訪れるものがたりもある
友だちが引っ越したり、長く入院してしまうこともある
再会できることもあれば、そうでないこともある
「次」には、いろんなものがたりがある

だけど、「この子が ここにいる」からはじまったものがたりから、「ここにいる」はなくならない。

         ◇

それとは別の、「まずはじめに この子が ここに いる」ことは難しいだろう、から始まるものがたりがある。

この子には ○○があるから
この子には ○○ができないから
だから、この子には、この子に合った場所がある

          ◇


私たちの本当の出会いを妨げているのは、「私たち-あの人たち」という心の壁です。
差別は、障害があるから生じるのではありません。
差別は「私たち-あの人たち」として、隔離し、分け続けてきたことで生じ、続いています。

「…のために」と言おうと、「…と共に」と言おうと、そのはじめに「私たち-あの人たち」という意識が抜きがたくあります。

昔のことを知らない子どもたちの心に、「わたしたち と あの子たち」というバリアを作るのは、「障害」ではありません。

「ここにいる子どもたち と ここにいてはいけない子どもたち」
「ここにいるこどもたち と ここではかわいそうな子どもたち」
そういう心の壁を、教えてきたのは「特殊教育」という制度であり、「特別支援教育」という制度です。


「特別支援」を必要とする子どもを「制度」として分けることが、「わたしたち」とはちがう「あの子たち」という心の壁を作ります。


実際は、「特別支援」が必要な子どもとそうでない子どもの二種類の子どもがいるのではありません。

すべての子どもには、精神的にも身体的意味でも大人がついていてあげることが必要です。

すべての子どもに、大人が敬意をもって接することが必要です。

すべての子どもに、権利を尊重することが必要です。

すべての子どもに、子どもの感情に対して寛容である大人が必要です。

すべての子どもに、子どもの行動から常に学ぶ用意のある大人が必要です。

子どもたちの本当の出会いのためには、分けない配慮、可能な限り分けなくてすむような配慮のあり方が必要です。



医療的ケアであれ、視覚的・聴覚的なケアであれ、誰もがその立場になれば必要とする配慮であり、ひとりひとり必要な配慮をするのだとすべての子どもに伝えることが必要です。

  » 続きを読む


Posted by 会員  at 16:30Comments(0)

2013年06月21日

JDF声明

が届いています。ニコニコ

 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の成立にあたっての声明

本日6 月19 日(水)「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(差別解消法)が参議院本会議で可決成立した。

私たち日本の障害者団体はこの20 年以上、差別禁止法制の確立を求めてきた。

日本障害フォーラム(JDF)も発足当初からその実現に向けて力を傾け、特に障害者権利条約の採択以降は、批准に欠かせない要件の一つとして取り組みを進めてきた。非常に感慨深い。多くの障害当事者、関係者、市民そして国会議員の皆様に心から感謝を申し上げたい。

日本の障害者はこれまで多くの場面で、分け隔てられてきた。住まい、就労、教育、社会参加をはじめとする様々な分野においてである。悲しい経験をしなかった
障害者は恐らくいない。そうした悲しい経験を少しでも減らすために、この法律に期待してきた。

この差別解消法は一方で多くの課題を残している。差別の定義がなされなかったことや、合理的配慮の提供について、国や地方自治体は法的義務としているが、民
間については努力義務とされていることなど。また、紛争解決の仕組みについても、新たな組織を設けず、既存のものの活用をうたうにとどまっている。

しかし、これらは、3 年後の法の施行、そしてその3 年後の見直しに向け、基本方針やガイドライン作成への当事者としての意見提起などを含む、私たちの運動に
よって必ず解決できるものと固く信じる。

法の成立の今日が私たちの運動の再スタートの日である。

そして、障害者権利条約への批准を果たしていくことによって、私たちJDF は、世界の仲間と共に、権利の実現とインクルーシブ社会の構築に向けて、手をとり合
いながら、前に進んでいく決意をここに新たにする。

2013年6月19日
日本障害フォーラム
代表 嵐谷 安雄

日本障害フォーラム
日本身体障害者団体連合会
日本盲人会連合
全日本ろうあ連盟
日本障害者協議会
DPI日本会議
全日本手をつなぐ育成会
全国脊髄損傷者連合会
全国精神保健福祉会連合会
全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
全国社会福祉協議会
日本障害者リハビリテーション協会
全国「精神病」者集団
全国盲ろう者協会




  


Posted by 会員  at 04:58Comments(0)

2013年06月20日

「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」成立

昨日、2013年(平成25年)6月19日10時から開催された参議員本会議で「障害者差別解消法」が全党一致で可決され成立しました。
みなさま、おめでとうございます。
メロメロ


たくさんの喜びのメールが届いています。

メール差別解消法の制定にがんばって来られた皆さん、現下の政治状況からすれば、本当によくここまでがんばられたと思います。附帯決議もさせて本当によかったです。まさにこれからへの足がかりです。いったんはあきらめムードもあったように思いますが、すごい力でここまで押し上げたんだと思います。ご苦労様でした。、ありがとうございました。全国連絡会にとっても大きな一歩だと思っています。
 

メール皆さま、ご苦労様でした!
良かったです。
生かすも殺すも、これからの私たち地域での取り組み次第ですね。
心してかかりましょう。

メール本日国会傍聴された石川県の徳田茂さんからお電話をいただきまし
た。

「38年間、障害児の問題にかかわってきて、(分離教育は)差別の問題だとずっと思ってきた。今日、傍聴して国会議員が差別という
言葉を堂々と言っているのを聞いて、時代が変わったなあと思った。いやーうれしかった。」
とおっしゃっていました。

全国の、傍聴に来れなかった方とも、ぜひ思いを共有できればと思い紹介いたします。


山岸憲司日本弁護士連合会会長が声明を出されました。
 
2013年(平成25年)6月19日日本弁護士連合会会長 山岸憲司

 本日、国会で(以下「本法律」という。)が成立した。

 本法律は、2006年に国連で採択され130ヵ国が批准している障害のある人の権利に関する条約(以下「障害者権利条約」という。)の批准のための国内法整備として、行政機関等及び事業者に対し、障害を理由とする不当な差別的取扱いの禁止を義務付け、また、行政機関等に対し、過重な負担でない限り、社会的障壁の除去につき合理的配慮義務を課すものである。
 当連合会は、2001年11月に開催した人権擁護大会で「障害のある人に対する差別を禁止する法律の制定を求める宣言」を採択して以来、一貫して同法の制定を求めてきたものであり、我が国で障害を理由とする差別を禁止する個別法がようやく成立したことを、評価するものである。
 
 しかし、本法律の内容は、障害者権利条約及び当連合会が従前から求めてきた内容と比べると不十分な点があり、特に、以下の課題が残されている。

第1に、差別の一類型である合理的配慮義務違反につき、行政機関等は法的義務となっているのに対し、民間事業者は努力義務にとどまっている点である。社会に広く存在する差別から障害のある人を救済するためには、また、障害者権利条約の要請からしても、民間事業者についても法的義務へと移行するべきである。

第2に、本法律では、権利侵害の救済機関として新たな組織を設けず、既存の機関を活用していくことが想定されているが、実効性ある権利救済のためには、第三者性のある救済機関が必要であることは自明である。障害者権利条約33条2項が条約上の権利の実施を促進、保護、監視する機関を設けることを締約国の義務としていることからも、当連合会がかねてから提言しているとおり、パリ原則に則った政府から独立した人権機関の創設が急務である。

第3に、本法律は、差別的取扱いや合理的配慮の具体的内容など、重要事項の定めをガイドラインに委ねている。このガイドラインは、障害者権利条約の各則の趣旨に適合する内容となるよう具体化するとともに、障害のある人の実状にあった内容となるよう、国会の関与などの制度的担保が必要である。

本法律は附則で、平成28年4月の施行から3年経過時に、民間事業者の合理的配慮のあり方を含めて、本法律についての所要の見直しを行うこととしているが、当連合会は、施行後3年を待たず、可及的速やかに本法律を見直し、これらの課題を解決していくことを強く求めるものである。
  


Posted by 会員  at 06:11Comments(0)

2013年06月07日

日弁連主催 6.4院内集会

日弁連主催 6.4院内集会
 「本国会で障害者差別解消法の制定を目指して」

 東京まで行くことはできませんでしたが、情報社会!メロメロ
当日の様子が分かります。
志が一緒のお友達がいっぱい!!うれしいです。ハート


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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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片岡です。
6月4日の参院院内集会、臼井さんが「ツィート実況中継」を流してくれました。
あまりにも長いのですが、片岡が少し手を加えたものを貼り付けます。
「実況者」は誰でしょう?


臼井です。
太田さんから案内を流していただいていた、日弁連集会が昨夜ありました。
成年後見選挙権訴訟(東京地裁)の名兒耶さん(お父さん)も見えていて後半で発言さ
れていました。
出席者のメモで議事録ではありませんが、あらまし集会の内容や現況をみていただける
ので、掲載します。
今日はこれから集会と国会請願パレードです。

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日弁連主催 6.4院内集会
 「本国会で障害者差別解消法の制定を目指して」

参議院会館講堂。17時~開始です。差別禁止部会委員の伊東副部会長、JDFの太田さ
んや池原弁護士等、この間の動きに関わってこられた方も参加されています
今日は、この法案の作成に関わった議員さんが出席してのシンポジウムです。参議院で
の審議がどうなるか、とても緊迫した情勢での開催になります。できるだけ中継ツイー
トをします

日弁連主催 6.4院内集会 本国会で「障害者差別解消法の制定を目指して」 

参議院会館講堂。17時~
プログラム等は→ http://bit.ly/ZhGgbN

開会挨拶 房川・日弁連副会長。基調報告・竹下弁護士。
パネルディスカッション コーディネーター野沢さん(毎日新聞)、衛藤議員(自民)
、高木議員(公明党)、中根議員(民主党)。
閉会挨拶 野村弁護士。
総合司会 辻川弁護士

高取衆議院議員挨拶-自民党新潟6区。私の長男が知的障害者、育成会の会員でもある
。自民党の中で障害者福祉の制度改正に関わってきた。ハート購入法、虐待防止法、選
挙権、今回の差別解消法も与党のWTメンバーとして関わった。後、制度の改正とともに
予算確保で頑張りたい

自民党大阪9区の原田です。障害者施設の理事もしています。地方議員としてこの問題
に取り組んできた。気になるのが、障害の表記についても取り組んでいく必要があるか
と思います。皆さんとも共同していきたいとおもいます。

民主党・江田議員(岡山)。やっとここまで来たという感じ。政権にある時に党の差別
禁止法PT会長。12月にその報告を提出したが、選挙後で、この話は裁布になるかなと心
配していたが、皆さんの大変な努力で衆議院全会一致で通ったのもたまもの。今日、午
前、海江田代表と障害者団体で面談されて、海江田代表からもぜひ通過させて行くとの
発言があった。国会の動きは分かりにくいと思うが、成立するように全党一致で頑張り
たい。まだまだ不満な点もあるが、男女雇用機会法改正の時も色々な意見があったが、
一歩一歩前進し、皆で進んでいくということで一歩前に進んで、皆さんが使える武器を
得たということで。闘いはまだまだ続く。社会を変えていく闘いを今後とも。

民主党・石田議員。皆さんのご努力でここまで来ることができたとの思いで一杯。参議
院では雇用促進法を議論させて頂き、民主党として質問をさせていただいき、衆議院に
送った。まだまだ十分ではないところがあるかと思うが、一歩を記すことができたかな
と。差別解消法については参議院でも審議が一日も早く進むように頑張りたいと思いま
す。

自民党の桜井。一年議員で走って肉離れを起こして、松葉杖をついています。それでび
っくりしたが、本会議場に入るのに松葉杖を持ち込むのに許可をえなければらない。国
会なので、色々な人が自由に入れるのが本来の姿だと思う。駅にエレベーターがあった
りするが、離れた場所にあって移動するのが大変ということを実感。そうした、細かい
部分に気をつけないといけないということが怪我をしてわかった。今後ともよろしくお
願いします。

司会(辻川弁護士)-ただいまから院内集会を開催させて頂きます。本日の資料説明を
させて頂きます。進行次第と緑色の資料があります。(尾上注 ウェブサイトにもあり
ます)

司会-写真撮影などの諸注意、事務連絡。みなさまのご理解、ご協力をお願いします。
手話通訳、要約筆記の席等について

日弁連・房川副会長より主催者挨拶。多数参加いただきありがとうございます。2001年
に障害者差別禁止法制定の宣言、以降運動展開。2007年に要綱案をつくった。ようやく
、差別解消法として実現する段階に。
やってきたかい。中身は若干の不安があるが、まず、法律を成立させることが第一では
ないかと。衆議院で成立して参議院にまわってきているが、本国会で成立させるんだと
いう声を届けたいということで、今日の集会。
このあと、シンポをしてもらいますが、さらに法律をよいものにしていくということを
、皆さんとともに学びあって、できる直前ですが、さらによいものにしていくというこ
とを確認していきたいと思います。この時に、参議院でやるというのは時宜を得たと思
う。活発なご意見を頂戴したいと思います。よろしくお願いします。

竹下弁護士より基調報告。時間に制約があるのではしょるところがあることをご容赦。
2001年に障害者の基本的人権を保障するという観点から差別禁止法の取組をスタートし
た。アメリカのADAに端を発した差別禁止法が世界に広がる中で、日本でもということ
で始まった。以降、今日まで外国の状況、わが国の差別の実態、法案内容のモデルを提
示して、実現を働きかけてきた。
さらには、弁護士集団として、立法過程にも参加したいということで、内閣府の差別禁
止部会にも委員をだして来た。いよいよ具体化しようということになっている。
2001年以降に取組をはじめたが、5年後に障害者権利条約が国連で採択。日本は、批准
はしていないが、2007年に署名は終わっている。すでに130カ国が批准。そういうこと
を背景に、法案の具体化が進んで来た。
法律の内容、目的・理念では3つのこと。一つは障害者基本法の理念に則るということ
で、基本法で定めている差別禁止、合理的配慮、各分野ごとが期待できる。二番目は差
別解消法は障害者の基本的人権の保障。3番は共生社会、ともに暮らす社会が法の目的
。これがポイント。このあと、差別取り扱いの内容を豊富にしていくことが重要。合理
的配慮で民間事業者は努力目標が少し残念なところ。
問題は、こういう法律ができた時に、国民にどのように提示されるかですが、国の基本
方針、指針、要領がつくられ、国民に提示されることになっていく。どれだけの拘束力
をもっていくか。それは目安というたけでなく、それらが守られるためのシステム。主
務大臣はガイドライン、指針を守らない場合、聴取、指導、勧告ができるようになって
いる。また、科料も。
問題は、差別が現実に起こった時に紛争解決はどこで行なうかは明確ではない。しかし
、紛争解決を行なうと明記されているから、地域協議会に期待ができる。
最後に、障害者権利条約との関係が問題になる。障害者権利条約の内容と、差別解消法
では若干のずれが出て来ている。民間事業者は努力義務になっている。また、条約33条
ではモニタリングが義務づけになっている。それが、今後どう進められるかという問題
がある。
障害者差別の範囲の問題、差別禁止の定義、法的義務づけの範囲の問題。それらの点で
、権利条約と差別解消法との間の問題について、どのように適応関係を調整していくの
かが今後大事になるだろうと思います。それだけに、今後、日弁連としてはできてきた
差別解消法を国民にわかりやすくなるよう、差別がなくなるような方向での解釈の見本
、パンフレット、手引き書、指針づくりへの関わりといった点は日弁連に課せられた課
題だと思う。
この法律が差別禁止の第一歩であることはまちがいない。成立させて、さらに育ててい
く、そのために奮闘していきたい。

司会-今日のシンポのコーディネーターは、千葉県の条例づくりにご尽力された毎日新
聞の野沢さんにお願いします。まだ、議員が全員揃っていないが、はじめます。私は差
別禁止部会委員としても関わった。先程から、色々な話があった通り、不足があるのは
事実だが、法律ができると大きいのは虐待防止法でできた。選挙後、差別解消法は難し
いと言われていたが、2月に衛藤議員がやるぞと英断をふるって頂いた。今、首相補佐
官としておられるので、ここまで来たというのが事実だと思う。衛藤さんに、まず、今
国会でできるか見通し、状況のお話を

衛藤議員-差別解消法を進めるということでやっと合意ができました。やるのやれるの
?と言われて来たし、色々とあったが、改正障害者基本法、優先調達法、総合支援法、
そして、今年は被後見人の選挙権の課題について、政党間の調整をして法改正をしてき
た。雇用促進法改正や、反対意見もあるが精神保健福祉法などを進めて来た。最後の仕
上げとして、差別解消法をやりあげたいとの思いで来た。
高木先生もおられるが、やろうということで進めて来た。2月に、何としてもやろうと
いう話になり、ここまで来た。
差別解消法の理念について竹下弁護士からありましたが、基本的な考え方として差別取
り扱いは禁止をする、合理的配慮については官は法的義務、民間は努力義務としてとり
あえず進めていく。
この間、自公民として障害者施策について進めて来た。最後まで仕上げとしてやってい
きたい。衆議院の通過まで来て、参議院に来ています。我々としては最優先として仕上
げていきたいと、懸命に野党にお願いしています。
障害者福祉の転換期の象徴になる法律として頑張りたい。参議院を通過して、必ず今国
会で成立させていきたい。各党への後押しをお願いしたい

自民党の三林議員。埼玉が地元。これまで医師として障害者と接して来た。高次脳機能
障害の方達に対して支えようと、地域で生きようという団体があり、共鳴して一緒にや
ってきているところ。障害者差別をなくし、偏見をなくしていこうということでやって
きている。障害者差別をなくす、偏見をなくす、障害のない人と平等に扱うことに関し
て取り組んでまいりたいと思います。

公明党・山本議員。公明党で障害者福祉委員会の事務局長として関わって来た。何とし
ても成立させたい。権利条約の国内法整備ということで、5本の法律ができてきたが、
今年の2月のフォーラムで何とか法律をということで、自民・公明の担当者の間での議
論、障害者団体のヒアリングをへて、ここまで来ました。何としてもみなさまの熱意が
実現するように取り組んでまいる所存です。

参議院・谷合議員。今国会で必ず成立させたい。明日、皆さんの国会請願がありますが
、公明党として受けさせて頂きますので、よろしくお願いします。

野沢-衛藤さんは言わないが、自民党や各省庁の中で色々な意見があるのを乗り越えて
、ようやくここまできた。どうやってきたのか?

衛藤議員-差別禁止法があると民事訴訟の対象になり、裁かれるのではないか、一生懸
命やっていても裁かれるのでは?といった意見も。いきなり裁くというよりは、どうし
たら具体的に差別解消になり、障害者の幸せになるか一緒に考えてほしいということを
、心配されている方の説得の大きな点だった。その説得が功を奏して、何とかここまで
進めることができた。
また、障害者団体、事業者の方々から意見を頂き進めてきた。その中で、一番うれしか
ったのは、江田先生から自民党も意外とまともに考えているなという言葉だった(笑い
)。せひ、与野党にかかわらず、本国会で成立させることが優先。4~5年、こつこつ
と障害者福祉を進めてきた立場からのお願いです。

公明党・高木議員
色々と裏話も話したいが、成立した暁に話したいと思います(笑い)。今、話すと手柄
話みたいになるので…。
差別解消法は本来はもっと早く成立させる予定でした。2009年の麻生政権の時に、障害
者権利条約の批准の手続きを進めていた時に、JDFからヒアリングをした時に、障害
者団体は聴いていないということで、あわてて、私達抜きに私達のことを決めないでと
いうことからすると、とんでもないということで、我が党は止めさせて頂いた。拙速な
批准よりも、国内法整備をというみなさまの考え方にそったものです。それ以来、5本
の大きな法律を制定させて頂きました。
その権利条約批准に向けた最後の山が差別解消法。雇用促進法改正は明日参議院で成立
して衆議院に。差別解消法が衆議院を5月31日に全会一致で通過して参議院に送ったと
ころ。しかし、今、審議が滞っているところ。
もう一つ話したいことは、政府の方ではC登録法案だったので、政府としてやる気があ
るのかとお叱りを頂いた。それで衛藤先生と相談をして、やらないといけないよねとす
ぐに合意を頂いた。将来は見直しをして厳しくしていくという点から、衛藤先生が苦労
されたところですが、各省庁、企業説得を行なってきて頂いた。こういうことで自公で
PTをつくり、民主党の意見も反映させて頂き、閣法で提出しました。感無量という意見
も頂いたが、まだ成立してから祝杯を。
ギリギリでもかまわないので、今国会で通していきたい。権利条約の特別委員会の最初
から関わってこられた皆様の意見を受けて、成立させたい

民主党・中根-この法案をめぐる経緯・内容については、衛藤先生、高木先生、江田先
生などからもお話があった。今日、海江田代表がJDFの皆さんとお会いした。その席
でも、この国会で必ず成立させるとお約束した。はったりではなく、根拠のない話でも
ない。国対の役員もしているが、参議院の膠着状態はまもなく、何らかの形で動きはじ
めるとの見通しの上での海江田代表のお約束ということでご理解とご期待をたまわりた
い。
政権再交代後、私どもの衆議院の数が大幅に減ってしまいました。障害者政策を担当す
る体制が用意されないまま、本通常国会にのぞんだというのが正直なところ。私も、経
済産業省の政務官をしていたので、しばらくタッチしていなかった。しかし、江田会長
の方で障害者差別禁止法PT報告をまとめて政府に提出した。推進会議をつくって検討い
ただいたその集大成が差別禁止法案。この法案は、内閣部門、厚労、文科省等に関係す
る。それで、中根を障害者政策の担当ということになって、衛藤先生、高木先生とお話
できるようになった。その入り口のところで手間取った、苦労したという感じ。

中根-医療モデルから社会モデルへの転換の集大成として差別解消法がある。障害があ
ってもなくても、みな快適に安心して暮らせる共生社会を実現させるための共通のルー
ル、ものさしをこの法律できちんと決めていく。色々と議論があって、広がりがあるも
のとして、この法律が活きていくという意味があるのではないかと思う。成立したらゴ
ールではなく、どう活用するか、ガイドラインをどうつくっていくか。成立した直後か
ら皆で育てていくという趣旨の法律です。

野沢-障害者関係に長年関わってきた人と、それ以外の人たちとの文化や言葉はかなり
違います。そうしたことも含めて、衛藤先生をはじめ皆さんが苦労されたことを知って
おいて頂きたいと思います。法案成立した後、各分野でガイドラインをどうつくってい
くか、紛争解決をどうするか等、様々に重要課題がある。実効力をもたせていく必要が
ある

高木-当初の案になく、障害者団体の意見を受けて入ったものがある。まず、障害者基
本法改正の理念にのっとりということ。そして、障害の有無によって分け隔てられるこ
となく共生社会という点は、日弁連からもご指摘を頂きましたが、この部分が一番の眼
目だということで入れさせて頂きました。それによって、この法律に魂が入ったと思う

次に、基本方針を作成する際に障害者政策委員会の意見を聴かなければならないと入っ
た。これは東室長が苦労されてきた点でもある。今後も皆様の意見を反映させていきた
いという考えで入った。障害のある子ども、女性のことをもう少し入れたいということ
で、第7条で性別、年齢、及び障害の状態に応じてと書かせて頂いた。
もう一つは、障害者権利条約との関係が分かるようにすべきということで、かなり政府
とやりあった。条約そのものの記述はダメだったが、国内外の動向をふまえながらとい
う16条で障害者権利条約との関係が何とか読めるようにした。17条で差別解消支援地域
協議会をいれたました。今ある人権擁護、紛争処理の機関をつないでいく。その上で地
域でなにが足りないか、解決するためにどうするかということで地域協議会。この中に
、当事者やNPO、学識経験者等にも入って頂いて。
基本方針をつくり、ガイドラインをつくっていくということで準備が必要ということで
3年後施行となったが、見直しは3年を待たずとも見直すというのを附帯決議に入れさせ
て頂きました。この点も、JDFの皆さんと協議しながら、各政党からの意見も取り入
れてつくりました。

中根-自公が民主党にもこえかけをして頂いたことに感謝。すぐに合意したかったが、
党の方針としてはしかるべき機関で審議・審査の上でということで、もどかしい対応に
なりましたが。党内で、合理的配慮を広く、深く理解いただくのはなかなか容易なこと
ではないと実感しました。
ましてや国民の皆さんにご理解いただくには、時間のかかる地道な作業が必要となる予
感。行政機関は義務、民間事業者には努力義務という点に、党内では民間も法的義務と
いう意見もあった。
また、意志表明があった場合云々との規定があるが十分意志表示が難しい方の場合はど
うするのか?という議論もありました。また、バリアフリー、労働、教育等の各則をこ
の法律に盛り込めないのかとの意見もありました。学校教育法施行令5条との関係の議
論もありました。盛り込みたいとの意見は多々あったが、この法律の対象範囲との関係
で整理をした。高木先生が冷静沈着に対応頂いたことに感謝したい

高木議員-雇用促進法案は突出して、民間も義務づけになっている。本来ならば、雇用
もここに入れるべきではないかと思ったが、ここに入れると他の省庁との関係で雇用ま
で弱まってしまうのではないかということで、別の法律ということで折り合いを最後の
最後でつけることができた。しかし、精神障害者の雇用義務づけは期間を設けることに
なった。今後の見直しの時に、差別解消法が追いつく(民間事業者も義務づけ)という
ことができるのではないかと思う。なぜ、雇用だけ民間は義務づけなのかとの省庁に対
するお叱りの声もあったようだが、そうならないようにさせて頂いた。

フロアーより東京大学の福島智さん-私はみえなくて、きこえないので、伺いたいので
すが、今、国会議員は、高木議員、中根議員のお二人ですね。本当は、自民党の方にお
願いを申し上げたいと思ったが…。
高木先生にお礼を申し上げたいと思います。お話を伺っていて、一番精通なされている
ことも分かる。差別解消法でご尽力を頂いたことについてお礼を申し上げたい。
中根先生もよろしくお願いしたいと思います。しかし、少なくとも私のつかんだ意見で
は民主党に不信感があります。なぜかということの詳細は言わないが(笑い)、やると
いったことは、必ずやって頂きたい。成立させると言われたので、最後までやって頂き
たいと思います。今日の議論は皆しっかりとみていますので、よろしくお願いします。
今の政権が骨太方針で社会保障関係の削減の動きが出てきてる。法律が成立しても、そ
れを担保する予算の裏付けがないと意味がありません。どんな立場の人でも、生活をき
ちんと守っていく、個人の人生の安全保障をお願いします

欠格条項をなくす会、DPI女性ネットワークの臼井-私は聴覚障害者です。差別解消法
についてやっとここまで来たというのは私達も同じ思いです。法案の作成過程でどんな
ことが問題になったかということもよく分かりました。差別部会の意見からすると追い
ついていない部分があります。民間の義務づけ、障害のある女性の複合差別が入らなか
ったが、スタートラインとしてここまで来たことは歴史的なことだと思う。これからの
基本方針の中で障害のある女性、子どもに配慮してつくっていくという確認があった。
法案を推進する立場になって、進めていけるように政策委員会の意見を聴くようにとい
うことで、まずは、この国会で成立させていきたいと思います。

野沢-先程、福島さんから恫喝もこめた(笑い)、激励の言葉がありました。

中根-先程の海江田代表の言葉の通り、衆議院で全会一致で通ったものが参議院で廃案
になることは国民に対する背信行為。最低、この法律だけは成立させていきたい。やが
て正常化するので、6月26日までには必ず成立させていく。成立はすべての政党が同じ
思いだと思いますので、その方向で進んでいくと確信している。福島さんから不信感が
あるというのは胸に突き刺さる言葉でした。ただ、様々な厳しさ、財政制約の中で前に
進めてきたということだけはご理解をお願いしたいと思います。

高木-ここからは、成立に向けて皆様のお力を頂きたいと思います。党首がやるといっ
たことはやるべきだというのはその通りですが…。国会で差別禁止法を1991年に提起し
たのは、当時の公明党の党首でした。
それから時間がかかりました。
また、今年の3月にも山口代表が早期成立をいいました。衆議院でも全会一致だったの
で、反対する党はないと思います。しかし、0増5減で参議院がとまっている状況。皆
さんの知り合いの各党の方に、前に進めるべきということをいって頂きたいと思います

成立して、皆で万歳と祝杯をあげられるように最後まで力をたまわりたいと思います。
ここまで、頑張ってこられたのは、2006年の「自立支援法」施行の時の皆様のお怒りの
姿だった。二度とあんなことは繰り返してはいけないと思います。以降、プロジェクト
チームをつくって取り組んできました。また、改正基本法で苦労したが、それがあった
から、今回の差別解消法になったと思う。二度と同じてつをふまないようにしなければ
いけない。
消費税も負担を頂くことになりますが、無年金の方の負担解消の課題も残っている。必
要なものはしっかり確保できるよう頑張っていきたい。

名児耶さん(成年後見の選挙権剥奪問題の原告)-先日、衆参満場一致で公職選挙法が
改正されたのを感激をもってみることができた。皆さんの大きな応援があったからこそ
、全会一致で成立した。正直、判決も、あれほど早く通過するのは想定外でした。5年
くらいかかるかなと思っていた。そうすると、娘とは選挙に行くことは無理かなと弱気
に思っていたこともありました。ただ、残念なことは国が控訴して、撤回していないこ
とです。あれも、党首の方々は控訴はしないだろうと言われていたのに、ひっくりかえ
った。なので、まだ、この法案が成立するかどうか一抹の不安がある。ぜひ、有言実行
でお願いします。皆さん、どうもありがとうございました。

社民党・福島議員-日弁連にこういう集会を開いて頂き、感無量。推進会議の関係の方
も沢山こられていて、皆さんの名前を出さないといけないが…。差別禁止法が差別解消
法になったが、皆が待った法律。参議院にきて、厚労委員所属としては連合審査を求め
たいが、もう6月なのでどんなことがあっても成立させるべく努力をしたい。
政権交代後、2009年12月に制度改革推進本部が立ち上がり、三つの法律をつくろうとな
った。推進会議そのものが画期的だったと思う。点字、要約筆記、ビデオ配信、イエロ
ーカードなどなど。当事者が過半数で「私達抜きに私達のことを決めない」をもとにし
た。
合理的配慮の中身をどう実現させるかは、国会やみんなにボールがなげられているので
、雇用や教育など各分野で合理的配慮を充実させたい。控訴取り下げも党として頑張り
たい。一緒に頑張りましょう。ありがとうございます。

東室長-去年の9月に差別禁止部会の意見をとりまとめました。とりまとめ自体大変で
したが、皆さんが合意する点でとりまとめて本当によかったと思います。自民党、公明
党のヒアリングで多くの皆さんが、この部会意見にもとづいて法案をつくってほしいと
言われたと聞いている。
色々な課題があっても、全政党、全障害者団体がこの法律を作れという流れになったの
は、この法律の持つ歴史的な意味があると思う。昨年12月以降、新政権がどういう対応
されるかわからない中で、すべての仕事が中断したが、2月のフォーラムでつくるとな
った。そこからスタートした。そういう中でやり残したことは、雇用主の方は聴いてき
たが、他の事業者とは必ずしも議論したわけではないので、民間事業者が努力義務とい
うところからのスタートとなったかなと思います。この法律をつくることは、現在の障
害者だけでなく、次世代の障害者にとってもきわめて大きな歴史的なプレゼントだと思
います。
法律が成立後、一杯課題があります。まず、基本方針を政策委員会で意見をだしてもら
ってつくる。その上で、各省庁が対応要領や指針をつくる、そこでも当事者の意見を聴
くことになっています。突然のご指名でしたが、衛藤先生、高木先生、中根先生、本当
にありがとうございました。障害者問題は一朝一夕で解決するものではないだろうが、
それにめげずに頑張っていくことが必要かという気持ちです。こんごとも頑張っていき
たいと思います。

野沢-ありがとうございました。今日、日弁連がこういう集会をされたことに感激。こ
うした法律にはもっと高いものをという意見があったり、あげると今度は別の反対がで
てきたりという。しかし、今回、日弁連が一丸となって成立させようと、障害者団体も
頑張っておられる。色々な意見があってつぶされるという話があったが、色々な方の努
力でここまできた。
合理的配慮をもっともっと深化させて、法律ができるだけでなく、現場で仲間を増やし
、経験を積みながら、闘いながら進めていく。それが、この国の社会全体を深化させる
と確信している。成立させてスタートラインにつかせていただきたい。
ただ、政治の世界は何があるかわからない。この国会で成立しないと、選挙をまたぐと
どうなるかわからない。障害者問題に熱心な議員は選挙に弱い(笑い)。衛藤議員も、
山本議員も今回改選。できてから、皆でお祝いをしましょう

高木-私も内閣委員会で理事会に出席して、全会一致ということで進めてこれた。内閣
委員会で質問をしながら、涙がこみあげそうになってきた。そんなときが来たことをあ
りがたく思います。また、ここに至るまで、みなさんがどんな思いを重ね、努力をされ
てきたか、心から敬意を表します。差別の共生社会を目指して、まず通しましょう。最
後まで皆様のお力をお願いします。

中根-先程の名児耶さんのお話をお聴きして、障害は個人の側ではなく、社会の側にあ
るとあらためて思った。民主党への不信感を払拭できるように頑張っていきたいと思い
ます。よろしくお願いします。

司会-会場一杯の皆さんも、何としても本国会で成立させようという思いは一緒だと思
います(拍手)。明日の行動について、JDF東京フォーラムの今村さんより行動説明
。明日14時に弁護士会館、15時に出発して国会請願に行きます。ぜひ、成立を後押しを
したいと思いますので、よろしくお願いします。

閉会挨拶。野村差別禁止部会長-280名の参加、国会議員も12名、秘書の方が15名参加
いただきました。(拍手)。12年前の日弁連の人権大会のシンポの熱気を思い起こしま
す。その時の実行委員長の竹下さんがみなでつくろうやといいました。それをきいてふ
るえました。ここは参議院の1階です。上の会に全議員のお部屋があります。皆に届く
ように、本国会で成立を!(拍手)
ありがとうございました。

ここまでです。


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◎分けない社会は、分けない教育から!!◎
  


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2013年05月26日

JDF緊急院内集会「障害者差別解消法の成立を!」

東京までは行けませんでしたが、障害者差別解消法の成立を願っています。
いっぱい勉強してがんばりましょうアップ



JDF緊急院内集会「障害者差別解消法の成立を!」での各党の議員挨拶の動画です。
各党賛成表明!

http://www.youtube.com/watch?v=Kh3p1yQGmfw&list=PLgu6I8OqPnOIvgQJ9hxYqU0Nhto3Kkd53

パネルディスカッションでの、われらが大谷恭子弁護士(日弁連)の発言、指定発言者の川崎洋子さん(みんなねっと=全国精神保健福祉会連合会)および尾上浩二さん(DPI日本会議)の発言部分の動画です。

http://youtu.be/5TEJIb38wu8

パネルディスカッションのコーディネータを務められた藤井克徳さん(JDF幹事会議長)のまとめの言葉と、竹下義樹さん(JDF副代表)の閉会あいさつの動画です。

http://youtu.be/t4lMVi8FGSU


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2013年03月29日

高松市手話通訳者派遣裁判


関係者 各位



いつもお世話になります。

4月22日14時30分と第1回公判期日が確定いたしました。



公益社団法人香川県聴覚障害者協会より裁判傍聴のチラシが届きました。





傍聴希望者・報告集会参加者募集のお知らせ

原告である池川さん・傍聴者に対する情報保障について約1年間裁判所と協議を重ね、提訴から
1年2か月目にやっと1回目の裁判期日が決定しました。
傍聴者への情報保障としては、手話通訳・要約筆記・磁気ループの設置、盲ろう者のための
通訳場所、車いす席の確保など前進した面もありますが十分とは言えません。
今後の司法場面における情報保障を変えていくためにも皆さん一緒に裁判を傍聴しましょう。
当日報告集会も開きますので集会への参加もよろしくお願いします
尚、傍聴席数には限りがあります。考える会で抽選後申し込み頂いた方にはご連絡いたします。
報告集会には定員はありません。申し込みしていただいた方は当日会場にお越しください。

4月22日(月)のスケジュール
 13:30 高松地方裁判所前に集合  池川さんにエールを送ろう!!
 14:30~16:00  第1回公判  (高松地方裁判所 6階 第1号法廷)
 16:00~16:40  記者会見   (高松センタービル 最上階 大ホール)
 17:00~18:00  報告集会    (記者会見と同じ会場)

傍聴希望・集会参加希望等必要事項をお書きの上申し込みをお願いします。
傍聴希望者が多数の場合は、こちらで抽選させていただきます。抽選の結果について、4月15日(月)に申込書記載の連絡先にご連絡いたしますので、悪しからずご了承下さい。

締切:4月10日(水)
申込・問い合わせ先:高松市の手話通訳派遣を考える会 
Fax:087(889)1831 メールアドレス:takamatsu-haken@keb.biglobe.ne.jp















  


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2013年03月27日

地域で共に学ぶ教育とは 



昨年、埼玉県で開催された第10回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会にて
この三人の女の子は、香川県の宝物ですニコニコ


メールが届いています下
お時間のある方は、ぜひおいでになってください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

こんにちは愛重連事務局もやっているヒラヤマです。
さて、4月27日に愛重連総会記念シンポジウムを開催します。今回はインクルーシブ教育をテーマにした基調講演及び鼎談を企画しました。詳しくは以下の通りです。

★愛重連総会記念シンポジウム

地域で共に学ぶ教育とは ~人工呼吸器を使用している当事者から学ぶ~

「インクルーシヴ教育」という言葉を一度や二度は、聞いたことがあると思います。「インクルーシヴ教育」とは、障害のあるなしにかかわらず、すべての子どもを受け入れ、共に育ち学び合うという教育を言います。これは、長年に渡り、私たち障害者が求めてきたものです。日本では1979年に養護学校義務化によって、どんなに重度であっても学校に通うようになりました。その反面、障害のあるなしによって学校及び教室を分けて学ぶ分離教育制度が顕著になり、今も続いています。
近年、世界では、インクルーシヴ教育が主流となり、多くの国で行われています。2006年に国連総会にて採択された障害者権利条約ではインクルーシヴ教育の理念が盛り込まれています。日本でも2011年の夏に障害者基本法が改正され、「可能な限り」とはつくものの「障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒と共に教育を受けられるよう配慮しつつ」という文言が入りました。
今回は、2012年の春に地域の小学校に入学し、現在学んでいる林京香さんをお招きし、「地域で学ぶ」様子を語っていただきます。そして、鼎談では長年に渡り「共に学ぶ」運動をやって来ている一木玲子さんと自立生活センターを運営している鈴木孝光さんに加わっていただき、「地域で共に学ぶ」ということを考えていきたいと思っています。

・日時:2013年4月27日  13時30分~16時30分 (13時15分受付開始)
・場所:山田地区会館 体育室(名古屋市西区八筋町78番地)
・定員:200名(障害当事者・障害福祉関係者・その他関心がある方)
・入場無料
・主催:愛知県重度障害者団体連絡協議会
・後援(予定):愛知県・名古屋市・中日新聞社会事業団・愛知県社会福祉協議会・名古屋市社会福祉協議会
・協力:自立生活センター生活塾
※手話通訳・要約筆記・磁気ループ・テキストデータあり

<タイムスケジュール> 2013年4月27日(土)
受付開始 13:15~
主催者挨拶 13:30
基調講演 13:45~14:45
      「地域で共に学ぶ教育とは~人工呼吸器を使用している当事者から学ぶ~」
      講師:林京香さん(名古屋市堀田小学校)
       林智宏さん(林京香さんの父)
休憩 14:45~15:00
鼎談 15:00~16:30
  「地域で共に学ぶ」
    林京香さん&林智宏さん
    一木玲子さん(障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワーク事務局)「
   鈴木孝光さん(特定非営利活動法人 岡崎自立生活センターぴあはうす理事長)

チラシは以下のアドレスからダウンロードして下さい。
http://firestorage.jp/download/fa09cb50fb174681721f8b48b64b707ef125d95f

以上です。ので、是非お越しください。

--
愛知県重度障害者の生活をよくする会 会長
AJU車いすセンター 事務局長
愛知県重度障害者団体連絡協議会 事務局
愛知障害フォーラム 事務局
  平山 晶士(ヒラヤマ アキヒト)

〒466-0037
  名古屋市昭和区恵方町2-15
 TEL:052-851-5240
  FAX:052-851-5241
 E-Mail:akihito.hirayama@aju-cil.com



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◎分けない社会は、分けない教育から!!◎
  


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2013年01月22日

一歩でも「共に生きる学校」へ近づこう!☆★



このお花は、今年9年目の高校受検に挑戦する、らびさんが今年はじめてのヘルマンハープ演奏でいただいた花束です。
聴いていただいた皆様の気持ちがこもった、とってもきれいな花束でしょう~ハート

非常におそい「あけおめワーイ」ですが、今年もみなさまご支援のほどお願い申し上げます。


《東京新聞 2010年11月21日社説》

●障害児教育 共に学ぶ理念の実現を●
2010年11月21日

 障害のある子もない子も共に学び育つ。日本が批准を目指す共生社会をうたった障害者権利条約はそんな教育を求めている。だが、中央教育審議会は 理念には賛同しつつも実現には後ろ向きだ。

 「メイちゃん、カレーはこっちの色だよ」。男の子が茶色のクレヨンを差し出した。でも彼女は青や赤でカラフルなカレーライスを仕上げて楽
しそ う。「はい、黒板に集中」と先生が一声。うつむいて教材をいじっている彼女に、他の男の子が「メイちゃん、黒板はあっち」と促した。

 メイちゃんは東京都内の区立小学校二年生。障害のない子の通常学級で学ぶダウン症児だ。周りに支えられて育ち、周りはいたわりの心を培
う。教室 はそんな雰囲気だ。障害児に理解のあるこのベテラン先生は「いろんな子がいてこそ子どもは成長する」と言う。

 だがこのケースは例外的だ。

 障害のある子を盲・ろう・養護学校へ機械的に振り分ける形をやめて、障害からくる多様なニーズに細やかに対応する特別支援教育が二〇〇七
年に始 まった。しかし、障害児を分け隔てる基本的な仕組みは変わっていない。

 入学前の健康診断で障害が判明すると、教育委員会が特別支援学校・学級に行くことなどを決める。メイちゃんも特別支援学級へ、と区教委に判定さ れた。本人や親に就学先の決定権はない。

 幼いころから健常者と苦楽を共にし自立して生きる力を養ってほしい。そんな願いから両親が直談判を重ね、入学を勝ち取ったのだ。ただし登下校な どに付き添うことという条件が付けられた。

 三年前に日本が署名した障害者権利条約の理念に照らせば、障害児を判別して、学ぶ場を決める権利を奪うのは差別だ。

 批准に向けて法整備を検討している政府の障がい者制度改革推進会議は、障害の有無によらず、すべての子どもが地域の小中学校で学ぶのを原則とす るインクルーシブ教育への転換を提言している。

 だが、政府の求めで教育制度の在り方を並行して協議中の中央教育審議会の専門家らは「教育環境が整わないまま子どもを同じ場に組み入れると混乱 する」などとして、後ろ向きの意見を近く集約する姿勢だ。障害者の人権を守ろうとの意識がすっぽりと抜け落ちた議論で、本末転倒だ。

 障害のある子もない子も社会に出れば支え合って生きる。育ち盛りに共に学んでこそ大切な知恵や思いやりが身に付く。

  


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2012年11月22日

障害と出生前診断&解散&差別禁止法



メールが届いています。

どんなDNAなら生まれてきていいのか”を自問してほしい」、
「仮に線引きするとしても、その線は“多様な人が生きる社会”の上、文化の知恵で引くべき」

重い言葉です。
ワタシも、二十歳までは生きられないとドクターに言われながら、20歳以上生きていらっしゃる方を知っています。
医者は、”神”ではありません、私たちと”同じ人間”です
泣き


障害連事務局FAXレター No.262  
2012.11.15(木)



(難病をもつ人の地域自立生活を確立する会の西田さんからの報告です)


11月13日、日本産科婦人科学会主催のシンポジウムに参加したので簡単に(長くなりますが)報告します。

今話題になっている出生前診断は、母親から採血するだけで診断できるという点と的中率の高さに注目されているそうですが、これまで行われてきた羊水検査やじゅうもう検査という、流産のリスクがある検査を避けられる点が最大のメリットなのだそうです。



アメリカでは「女性が検査を受ける権利」として、全ての妊婦が情報提供を受けられるそうですが、日本では(今の段階では)稀な疾患をもつ人や35歳以上など、“ハイリスク”な人を“重篤”と定義して、検査の対象を限定しているそうです。

シンポジストの齋藤有紀子さんは、「母体保護法で削除された優生条項が、妊婦に条件をつけて名指しすることによって復活するのではないか」と発言していました。

「胎児の病態を診断する」という建前で検査が行われて、実際には診断しても治療できないので妊娠継続中止(中絶)の選択につながっているそうです。

「胎児の病態」は、今のところダウン症、筋ジスなどが診断できるようになったそうです。今後、あらゆる情報が出てくる可能性もあるとのことでした。



「死ぬ可能性が高い胎児は中絶してよい」というのは選択肢になりえるのでしょうか。5歳で1型糖尿病を発症して、「20歳まで生きられないかも」と言われながら2回目の二十歳を過ぎた私としては、医療の情報を根拠に判断することが間違いだと思いました。



日本ダウン症協会の玉井邦夫さんは、「このことを考える時には、“どんなDNAなら生まれてきていいのか”を自問してほしい」、「仮に線引きするとしても、その線は“多様な人が生きる社会”の上で、文化の知恵で引くべき」と発言していました。

また、「“多様な人が生きる社会”は、教育の場から変わるものなのに、なぜ医療の場や当事者に投げられるのか。文科省も参加するべき」とも発言していて、とても共感しました。


全体を通じて、「遺伝子カウンセリング」、「遺伝カウンセラー」の重要性が強調されていました。カリキュラムで倫理も学ぶそうですが、そもそも、何のための検査なのかさっぱりわからず、研究費の予算を骨格提言完全実現へ回してほしいと思いました。


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野田首相、16日解散を明らかに

 11月14日(水)の党首討論で、自民党の安部総裁の質問に答え、16日(金)衆議院を解散することを明らかにした。争点が見えにくい選挙となりそうだが、障害者団体の立場としては、障害者権利条約の批准に向けた法整備、特に障害者差別禁止法の制定を、新しい国会と政府には強く望みたい。



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差別禁止法求め、JDF東京シンポジウム


11月13日(火)JDF東京は、差別禁止法の制定を求めたシンポジウムを東京江戸川区で行った。

内閣府の東担当室長は、「当事者、専門家が集まり差別禁止部会を行い、差別の定義や、解決の仕組みを明らかにした意見書を出され、来年の通常国会での提出をめざし、法案を作成中である。権利条約の批准要件として差別禁止法は必要であり、多くのみなさんの理解を得たい」と述べた。

  


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2012年11月02日

差別禁止部会意見への意見(パブリックコメント)



差別的扱いを受けてつらい思いをされた方、ぜひ、ご意見を!!

締め切りは、11月5日(月)です。



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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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各MLの皆様

DPIの崔です。

大変お世話になっております。

内閣府で呼びかけている差別禁止部会意見への意見(パブリックコメント)に、一人でも多くの方の意見を送りましょう、という呼びかけを改めてさせていただきます。
重複で受け取られた方はどうぞご容赦くださいませ。

これまで、各自治体での差別禁止条例でも、大きく動きを作り出してきたのは、障害者や家族、関係者など一人ひとりの声と体験に基づく、差別事例でした。今回の内閣府の意見募集では、ぜひ、差別禁止部会意見に対する意見のみならず、自らの体験なども交えて、なぜ、差別禁止法がなぜ必要なのかを熱く、一人ひとりの言葉で説得力をもって意見提起をしていってもらえればと思います。

また、当然のことではありますが、この差別禁止法での障害の定義は、包括的、かつ社会モデル的な観点を取り入れた障害者基本法の障害者の定義を前提にしています。そうした点から、ぜひ、障害者手帳の有無に関わらず心身に何らかの機能障害があるすべての方、ご家族の方、支援者の方、関係者の方からも積極的に意見を出していただきますよう心からお願いいたします。

ぜひ、一人でも多くの方に意見を出してもらえるように呼びかけの程をよろしくお願いします。(このメールの転送も含めて大歓迎です)

---------------------------DPI呼びかけ文------------------

もう泣き寝入りはしたくない!

内閣府、障害差別禁止法に関する「意見」を募集中!
11月5日(月)締切り!

私たちの声を送ろう!

「車いすにのっていてバスに乗せてもらえなかった」
「障害があるからといってアパートを貸してもらえなかった」
「普通学校に行きたくても障害を理由に行かせてもらえなかった」
「障害に関連した理由で結局仕事をやめさせられた」

といったようなことはありませんか?こうしたことをなくしていくために、何が
差別になるのかという物差しが「差別禁止法」です。障害のある人もない人も一
緒に暮らしていくためのルール作りのためであり、すべての人が安心して暮らす
ためのものです。だれかを罰することが目的ではありません。内閣府のホーム
ページにフォーマットがアップされています。皆さんの体験などを送って、差別
禁止法がなぜ必要なのかを訴えましょう!

障害者(手帳の有無に関わらず心身に何らかの機能障害がある方すべて)、障害
者のご家族、仕事などで障害者に関係している方など、当事者、関係者すべてが
意見を送ることができます。

●1000字以内で「差別禁止法が必要であること」、なぜ必要かの「理由」の2点を。
●「理由」では、ご自分などの身近な体験談を具体的に!
●郵送、ファックス、メールのどれかで!


意見の送り方、送る際の注意、参考資料
(以下は内閣府のホームページから抜き出したものです。キーワードは「障害者」「障害者政策委員会」「差別禁止部会」)

★参考資料
■「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意
見(るびなし)
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken1-1.pdf
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken1-2.pdf
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken1-3.pdf
■「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意見(るびなし)【概要】
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken_gaiyo.pdf

★意見提出は、郵送かFAXまたは送信用フォームで
★意見提出先: 内閣府障害者施策担当 あて
[インターネット上の意見募集フォーム](締切日必着)
送信用フォームは → https://form.cao.go.jp/shougai/opinion-0008.html
[郵送]〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1 中央合同庁舎4号館(締切日当日)消印有効))
[FAX] 03-3581-1495 (締切日必着)

★ 注意事項

〇提出いただく意見は日本語に限ります。

〇記入事項
■タイトル:障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見
■氏名(法人の場合は、法人名及び連絡担当者名)
■意見(理由も含め1,000文字以内)
■年齢
■性別
■所属等

〇郵送の場合、封筒表面に「障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見」と赤い文字で書いてください。(朱書きしてください)。
〇御意見に対し、個別の回答は行いません。
〇御意見については、提出者の氏名や住所等、個人を特定できる情報を除き、公表させていただく場合がありますので、あらかじめ御了承ください。
〇個人情報の保護については、適正な管理を行うとともに、他の用途には使用しません
  


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2012年10月03日

第2回 障害者政策委員会 第1小委員会



平成24年10月1日(月)開催された「第一小委員会 第2回」の中から一木さんの御意見部分を抜粋しています。

 委員の皆さまありがとうございました。



障害者政策委員会第1小委員会(第2回)

議事次第

平成24年10月1日(月)

http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/s_2/1/index.html


資料2

論点②【16 条④】

高等教育における障害学生支援に関する委員意見

http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/s_2/1/pdf/s2.pdf

一木 玲子委員

1 障害のある人が高等学校・大学に入学できる制度へ

1) 選抜制度の見直し・改革



 高等教育(大学等)における障害学生支援を論じる前に、障害のある子どもが高等学校に入学しにくい・できない事実について確認しておきたいと思います。

現在の日本の後期中等教育進学率は98%に達しており、準義務教育といっても過言ではありません。障害のある子ども後期中等教育を受ける機会は特別支援学校高等部により保障されているところが大きい状況です。しかし、特別支援学校ではなく高等学校に進学したいと考えている子どもにとって、選抜試験制度の壁により希望がかなわない状況があります。

先日、山口県の男性で知的障害・自閉症の方が3 年間公立高校に挑戦したが不合格、定員に満たない高校への入学を求めているという新聞記事がありました。16 歳人口の98%が進学している高等学校に、勉学に意欲ある人が入学できない現状に違和感を覚えます。

・・・簡単な文字を読んだり写したりは出来るが、文章を書くことは難しい。

だが、勉強は好きだといい「高校で国語の勉強や運動会がしたい」と話す。・・

(中略・・)母親は「手助けを一方的に受ける環境ではなく、地域と関わりながら育てたいと考えた。友達から怒られながら過ごすことで周りを見ながら動けるようになった」と話す。(2012 年9 月23 日朝日新聞)

同様に、大学に進学したいと思っている障害のある人にとっても選抜制度は大きな壁になっています。イタリアでは2011 年にダウン症の女性が文学の学位を修得しパルマ大学を卒業しています

(la Repubblica “Ragazza down si laureain Lettere “E ora vogliofare la maestro”” 22 marzo 2011, ラ・レプブリカ紙 「文学学士のダウン症女性、先生になりたいと語る」2011,3,22 )。

本人や保護者の思いを受け止め、豊かな学びへの第一歩を踏み出せるような選抜制度の改革や教育機関・自治体の取り組みを求めたい。

        

(2)大学入試における合理的配慮の提供

現行の重点5 カ年計画では、大学入試に関し、「障害の種類に応じた配慮を各大学に要請する」とあるが、これを以下のように改めたい。

「障害及び本人の必要に応じた配慮を、各大学及びセンター試験等大学入試関連の業務を実施している法人に義務化する。」

2 障害のある人が障害のない人と同等の高等教育を受けられる体制の整備

(1) キャンパスライフ全般にわたる合理的配慮の保障

授業や講義という直接的な教育行為のみではなく、学校生活全般にわたる活動を教育活動ととらえたばあい、通学からサークル活動等にいたるキャンパスライフの範囲で合理的配慮を保障することが他者との平等の確保といえます。

(2) 学外との連携による資格取得や就職活動の保障

高等教育機関の役割の一つに資格取得の保障がありますが、その機会が保障されていない現状があります。例えば視覚障害者や聴覚障害者が教育実習に行く場合、情報保障や移動保障等の実習校の体制確保の困難性から普通学校の受け入れが難しいという実態があります。本人が普通学校を希望しても、それがかなわない場合は特別支援学校での実習受け入れを依頼することになります。特別支援学校は体制が整っており視覚障害実習生の受け入れ経験が多い分、申し分がない実習をさせてもらえるという利点はありますが、本人が実習先を公平に選択できないのは差別といえます。

教育実習中における情報保障や移動保障の人員配置、補助機器の設置など本人が必要とする合理的配慮の保障を、教育委員会や文科省等の責務とするなどの体制整備が必要です。障害のある教員の雇用促進が言われていますが、採用試験における合理的配慮の保障と共に、その前段階にある障害のある学生が障害のない学生と同等の条件で教員免許を取得できる体制保障が必要です。


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  ◎分けない社会は、分けない教育から!!◎
  


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2012年09月21日

障害者政策委員会 第1小委員会 第1回



”もう 俺たちの苦しみ悲しみを繰り返すな”
~ピープルファースト北海道会長 土本委員が最後の方で語っていらっしゃいます。~



9月10日に開かれた、障害者政策委員会 第1回 小委員会のうち、教育がテーマの第1小委員会の動画が配信されています。
大谷さん、一木さん、尾上さん、栗原さん、棟居さん、土本さんらが、 次々にスルドイ質問や意見をぶつけています。
大谷さんは高校教育についてもご意見を述べてくださっています。

下

http://wwwc.cao.go.jp/lib_003/video/shogai_seisaku02.html


論点 「小中学校教育についてのインクルーシブ教育の構築について」
  新しく着任された文科省の大山課長が報告されています。
 

  


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2012年08月28日

「インクルーシブ教育」への理解に向けて~



ご無沙汰しています。
子どもたちの夏休みもそろそろ終わりですね。スマイル
メールが届いています。



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おはようございます。
事務局の一木です。

国会がらみの動きに関する連絡を数点します。

①インクル議連学習会
8月29日16:00~17:00 
参議院議員会館 地下一階会議室 B103
・箕面市のインクルーシブ教育の取り組みについて
倉田哲郎市長
・学校教育法施行令改正の進捗状況
文部科学省特別支援教育課
※傍聴希望者は一木までご連絡ください。(080ー2258ー6164)

②8月31日13:00~17:00
障害者政策委員会差別禁止法部会
最終のとりまとめ作成中です。
31日に教育について審議します。
あと2~3回でとりまとめをして終了です。
※傍聴受付中
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html


③障害者政策委員会
2回終了しています。
障害者基本法に則り、障害者基本計画を策定します。
各分野は専門委員会に分かれて議論します。
障害者基本計画では具体的な数値目標等を掲げ、障害者基本法の実質的な実施を
図ります。もちろん、今回「共に教育を受ける」という文言が入った教育につい
ても取り上げますので注目です。
ちなみに政策委員会委員長は特特委副委員長だった石川准さんです。

以上、取り急ぎお知らせいたします。



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◎分けない社会は、分けない教育から!!◎
  


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2012年08月14日

第10回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会



丸亀高校は、耐震性に問題があって古い校舎は取り壊されました。
そんなある日の夕方、東の空に虹が架かっていました。ピカピカ


みなさま,10月に埼玉でお会いしましょう
メロメロ

みんな一緒だ! サイタマ


第10回「障害児」の高校進学を
実現する全国交流集会 in SAITAMA


国立女性教育会館(会議・宿泊とも)
最寄り駅 東武東上線「武蔵嵐山」駅 徒歩12分

参加費例
  一泊2食(宿泊) 大人10000円
  宿泊なし・夕食有り 大人6700円
  会議のみ参加 大人2500円
  
申込みはできるだけFAXで。
宿泊の方は必ず申込みをお願いします。「通い」の方も資料準備等の都合があります。
最大限の申込みをお願いします。


2012年10月 6日(土)

11:30受付開始
12:30開会
13:30~13:50劇「山にこもりましょう」
13:50~14:05全国各地の現状(アンケート結果)
14:05~14:55講演
15:15~17:15分科会

<第1分科会> 「高校ってなんだ?」 

コーディネーター:門平公夫さん
  
報告者
ワンステップかたつむりさん(養護学校自主退学の井上晴菜さんの自立支援)
松森彪留さん(小中普通学級、あまり深く考えずに高校受験、定時制高校2年生)

<第2分科会> 「高校生活をたのしもう」 

コーディネーター:北村小夜さん
  
報告者
篠田結花さん(介助者の介助は最小限に、他は友だち先生と、今年定時制卒業)
田中康奈さん(定時制高校3年生、大学生の支援員さんと定期テストの勉強も)

<第3分科会> 「高校からつながる社会」

 コーディネーター:山下浩志さん

 報告者
高橋美香さん(小普通学級、中高養護学校卒業後自立生活センターで活動)
猪瀬浩平さん(埼玉の最初の受験者良太さんの弟、明治学院大学教員)

<第4分科会> 
制度と改革「やっぱり高校へ」 


コーディネーター:山田真さん
  
報告者
斉藤尚子さん(埼玉連絡会代表、定時制卒業の晴彦さんの入学・卒業について)
片桐健司さん(障害児を普通学校へ・全国連運営委員、希望者全入に向けて)

夕食 18:00~20:00

交流会 21:00~  4つの談話室にて


2012年10月7日(日)

9:00~12:00分科会

11:15~12:00閉会行事

13:30頃 オプション、丸木美術館

<以下、女性教育会館HPより>

入館後の外出については必ず団体代表者の了解を得た後にフロントへ連絡のうえ、22:00までに帰館してください。22:00には正面玄関を施錠します。

宿泊の場合は洗面具、石けん、タオル、寝間着、常備薬など

 ※以下のものは売店にて用意しておりますのでご用意ください。

  【貸出し】浴衣(1枚につき150円)・バスタオル(80円)
  【販売】フェイスタオル(210円)・歯ブラシ(50円)・浴用石けん(50円)・リンス入りシャンプー(50円)

共同浴室は原則17:30~22:30まで利用できます(宿泊者状況により開設されないことがありますので、利用を希望される
方は入館時にフロントで御確認ください。)備え付けはボディーソープのみです。



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◎分けない社会は、分けない教育から!!◎
  


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2012年07月27日

第1回 障害者政策委員会



村木さん(高知県出身)お元気でがんばっていらっしゃいますメロメロ
私たちも、”あきらめないアップ

動画を見ると、大谷弁護士も元気なご様子でしたメロメロ



 7月23日に開催された、第1回 障害者政策委員会の動画がアップされています。

  ※障害者政策委員会 - 内閣府
    http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html 

この日は、委員長・副委員長の選任が行われ、石川准さんが委員長、藤井克徳さん、氏田照子さん、三浦貴子さん
の3人が副委員長に選ばれました。

 第2回は、8月20日の予定。



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◎分けない社会は、分けない教育から!!◎


http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html  


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2012年07月25日

BSニュースで「中教審、障害児の学校選択可能にすべき」



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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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皆様 一木です。
本日(7月23日)の中教審総会で、特特委報告について報告されました。
それについて、先ほどBSニュースで「中教審、障害児の学校選択可能にすべき」という報告をまとめたという報道をしていました。

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障害ある子どもの入学制度見直しへ 7月23日 18時24分

中教審=中央教育審議会は、身体などに一定の障害がある子どもは、原則、特別支援学校に入学するとした、現在の制度を見直し、子どもや保護者の意向を尊重して、一般の学校も選択できるようにすべきとした報告書をまとめました。

これは、23日開かれた中教審の総会で報告されたものです。
身体などに一定の障害がある子どもは、原則として地域の特別支援学校に入学することになっています。
しかし、障害がある人が一般の社会で自立して生活するための環境整備が求められるなか、報告書では「障害がある子どもも一般の子どもも、一緒に学ぶことが重要だ」としています。
そのうえで、入学する学校については、子どもや保護者の意見を最大限に尊重し、特別支援学校も含め、一般の学校も選択できるようにすべきだとしています。
一方、障害がある子どもが一般の学校に入学する場合は、支援体制の充実が課題だとして、教員の数を増やしたり、施設のバリアフリー化を進めたりする必要があるとしています。
報告書をまとめた委員の1人で、東洋大学の宮崎英憲教授は、「子どもたちが学びの充実感を得ることが、自立や社会参加につながる。子どもの実情に応じた支援が必要だ」と話しています。
文部科学省は、今後、実施の時期や支援体制の在り方などについて検討することにしています。
「文部科学省は今後、実施の時期や支援体制の在り方について検討していくことにしていきます。」

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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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一木さん、千田です
特特委の報告書のどの部分でしょうね?一部だけ抜き出しても意味がありませんが。

→報告書では「障害がある子どもも一般の子どもも、一緒に学ぶことが重要だ」としています。
そのうえで、入学する学校については、子どもや保護者の意見を最大限に尊重し、特別支援学校も含め、一般の学校も選択できるようにすべきだとしています。

障害ある子どもの入学制度見直しへ NHKニュースhttp://nhk.jp/N42i5mhY


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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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千田さん、皆様 説明が少なくてすみません。
「中教審総会に報告された」の意味は、報告書が承認されたということです。

6月8日特特委で修正を委員長一任、
7月13日の中教審初等中等教育分科会で報告審議
7月23日中教審総会で報告→承認

本日出された報告は7月13日の初等中等教育分科会と同じものですが、本日、特特委報告書が完成・承認されたということになります。

これを踏まえて、就学の仕組み(学校教育法施行令)改正案のパブコメがあると思われます。
早ければ今週末来週にもあるかもしれません。
パブコメは原則30日ですが、過去のものを見ていると一~二週間のものもあります。

次の取り組みはパブコメ対策ですね。
パブコメの内容によっては改正案修正に影響を与えることができるかもしれません。
全国連も総力を挙げて対策をお願いします。

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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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山口です。一木さん、ありがとうございました。
出先から帰ってきて、メールチェックしていたら
家人が、「今BS1で、中教審が障害のある子の地域の学校への就学について、報道していたよ」

というのですが、一瞬遅く、見落としていました。一木さんのメールで、PCからアクセスして聞きました。

関係の皆様ご苦労様でした。
これまで何度も苦渋を飲んできたように反対する人たちの反撃は容易に予想されますし、まだまだ紆余曲折はあるでしょうがこれから先はこれらをバネに、各地で具体的に「校区就学」の取り組みを進めることしか、前へ進める道はありません。

中央で頑張ってくれている方々に応えるためにも来年度に向けて、今から取り組みを交流しながら前へ進めていきましょう。

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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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山口です。
まあ、解釈はいろいろありますしこれまでも同様のマスコミ報道が流れても結局これまでと同じ、ということが何度かありましたから素直に喜んでいるわけではありませんがあのような報道ニュアンスですから有利に使うことはできると思います。

一木さんが書かれているようにパブコメ対策がありましたね。
今日、湯浅誠さんの講演が豊中でありましたがその中で、マスコミ対策(こちらの意見を、向こうの意見の倍にすることが有効、など)の話も出たようです。(山口は別会議で聞けませんでした)インクルネットや、各地のネットワークの総力を挙げてパブコメに取り組みましょう。
一木さん、引き続き具体的に、また詳細に、指示・連絡をよろしくお願いします。

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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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一木 様 
現代書館・小林です。
やっぱり、前回(13日)の中教審への報告通りの内容なのですね。

ということは、7.21にこのMLに報告書の主要部分流しましたが、「本人・保護者の意見を最大限尊重し、本人・保護者と市町村教委、学校等が
 教育的ニーズと必要な支援について合意形成を行うことを原則とし、最終的には
 市町村教委が決定する」

ということで、本人・親が頑張って主張しなければ/しても、通常学級へ当たり前にはいけないという現状と変わらないわけですね。

振り分けの実情を何も知らないNHKにかかると、「一般の学校も選択できるようにすべき」
にこの報告は読めてしまうのですね。

「選択できる」というのは、通常学校でも、特別支援学校でも、選択したら同じように結果がついてこなければ、「できる」とは言わないと思います。

でも、選択ではなく、私たちが求めているのはそもそも分けるな(=インクルージョン)のはずですよね。

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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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小林様 山口様 皆様

おっしゃる通りです。
そのために、私たちにできることはまだまだあります。

先ほどのメールにも書きましたが、特特委報告書をもとに就学の仕組みが書かれている学校教育法施行令が改正されます。今日以降、その改正案がパブコメに出されると思われます。

報告書に書かれている文科省の改正案に対して、改正障害者基本法に則っていないとして、インクル議連が就学通知をまず全員に出すようにという議連改正案を文科省に提案しているのは周知のとおりです。

障害者基本法で「可能な限り共に教育を受けることに配慮し」という改正が行われたのに、文科省の改正案とは乖離しています。その点、議連案は上記文言の第一歩としてとらえることができます。

学校教育法改正のために私たち全国の皆様ができることは、①パブコメ対策、②イ
ンクル議連の応援です。全国が学校教育法改正を注視していることを示すで改正に影響を与えることができます。

さらに、長期で見ると差別禁止法部会のとりまとめが現在行われています。骨格提言か要綱案かわかりませんが、この秋から冬にかけてとりまとめられ、そのパブコメも行われるとおもわれます。
差別禁止法部会では、差別とは何か、教育における差別とは何かを議論しています。障害のある子どもが普通学級に安心して就学できない、合理的配慮が行われない、就学先を他者に決められることは差別であるなど、パブコメで意見表明することで、差別禁止部会をバックアップできます。

本日、第一回障害者政策委員会が開催されました。障害者基本法改正に伴い、障がい者制度改革推進会議が発展的解消され改組されました。

http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html

今日は首相官邸で行われたそうですので動画はないのかな?後日アップかな?
分かりませんが、今後も注目です。
  


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2012年07月15日

今日丸亀で「地域フォーラム」開催



遅くなりましが、ご案内いたします。「障害者自立支援法」にかわる「障害者総合支援法」についてみんなでお勉強しましょうニコニコ


障害者制度改革について考える
  地域フォーラム


日 時  平成24年7月15日(日)13:00~16:00

場 所  丸亀市ひまわりセンター3階 会議室1

講 演

 演 題  障害者総合支援法について

 講 師  きょうされん香川支部長 泉 善法氏


シンポジウム 
テーマ「障害者総合支援法に望むもの」

 パネラー 


河﨑 春海(香川県精神障害者家族連合会副会長)

塩田 裕子(香川頸髄損傷者連絡会) 

豊田 笑子(善通寺市心身障害児(者)父母の会会長)

田羅間優子(ふらっと・ふぁみりー代表)

植田千津子(香川県中途失聴・難聴者協会) 

コーディネーター 森澤 繁雄(香川障害フォーラム事務局長)


  


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