2013年06月07日

日弁連主催 6.4院内集会

日弁連主催 6.4院内集会
 「本国会で障害者差別解消法の制定を目指して」

 東京まで行くことはできませんでしたが、情報社会!メロメロ
当日の様子が分かります。
志が一緒のお友達がいっぱい!!うれしいです。ハート


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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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片岡です。
6月4日の参院院内集会、臼井さんが「ツィート実況中継」を流してくれました。
あまりにも長いのですが、片岡が少し手を加えたものを貼り付けます。
「実況者」は誰でしょう?


臼井です。
太田さんから案内を流していただいていた、日弁連集会が昨夜ありました。
成年後見選挙権訴訟(東京地裁)の名兒耶さん(お父さん)も見えていて後半で発言さ
れていました。
出席者のメモで議事録ではありませんが、あらまし集会の内容や現況をみていただける
ので、掲載します。
今日はこれから集会と国会請願パレードです。

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日弁連主催 6.4院内集会
 「本国会で障害者差別解消法の制定を目指して」

参議院会館講堂。17時~開始です。差別禁止部会委員の伊東副部会長、JDFの太田さ
んや池原弁護士等、この間の動きに関わってこられた方も参加されています
今日は、この法案の作成に関わった議員さんが出席してのシンポジウムです。参議院で
の審議がどうなるか、とても緊迫した情勢での開催になります。できるだけ中継ツイー
トをします

日弁連主催 6.4院内集会 本国会で「障害者差別解消法の制定を目指して」 

参議院会館講堂。17時~
プログラム等は→ http://bit.ly/ZhGgbN

開会挨拶 房川・日弁連副会長。基調報告・竹下弁護士。
パネルディスカッション コーディネーター野沢さん(毎日新聞)、衛藤議員(自民)
、高木議員(公明党)、中根議員(民主党)。
閉会挨拶 野村弁護士。
総合司会 辻川弁護士

高取衆議院議員挨拶-自民党新潟6区。私の長男が知的障害者、育成会の会員でもある
。自民党の中で障害者福祉の制度改正に関わってきた。ハート購入法、虐待防止法、選
挙権、今回の差別解消法も与党のWTメンバーとして関わった。後、制度の改正とともに
予算確保で頑張りたい

自民党大阪9区の原田です。障害者施設の理事もしています。地方議員としてこの問題
に取り組んできた。気になるのが、障害の表記についても取り組んでいく必要があるか
と思います。皆さんとも共同していきたいとおもいます。

民主党・江田議員(岡山)。やっとここまで来たという感じ。政権にある時に党の差別
禁止法PT会長。12月にその報告を提出したが、選挙後で、この話は裁布になるかなと心
配していたが、皆さんの大変な努力で衆議院全会一致で通ったのもたまもの。今日、午
前、海江田代表と障害者団体で面談されて、海江田代表からもぜひ通過させて行くとの
発言があった。国会の動きは分かりにくいと思うが、成立するように全党一致で頑張り
たい。まだまだ不満な点もあるが、男女雇用機会法改正の時も色々な意見があったが、
一歩一歩前進し、皆で進んでいくということで一歩前に進んで、皆さんが使える武器を
得たということで。闘いはまだまだ続く。社会を変えていく闘いを今後とも。

民主党・石田議員。皆さんのご努力でここまで来ることができたとの思いで一杯。参議
院では雇用促進法を議論させて頂き、民主党として質問をさせていただいき、衆議院に
送った。まだまだ十分ではないところがあるかと思うが、一歩を記すことができたかな
と。差別解消法については参議院でも審議が一日も早く進むように頑張りたいと思いま
す。

自民党の桜井。一年議員で走って肉離れを起こして、松葉杖をついています。それでび
っくりしたが、本会議場に入るのに松葉杖を持ち込むのに許可をえなければらない。国
会なので、色々な人が自由に入れるのが本来の姿だと思う。駅にエレベーターがあった
りするが、離れた場所にあって移動するのが大変ということを実感。そうした、細かい
部分に気をつけないといけないということが怪我をしてわかった。今後ともよろしくお
願いします。

司会(辻川弁護士)-ただいまから院内集会を開催させて頂きます。本日の資料説明を
させて頂きます。進行次第と緑色の資料があります。(尾上注 ウェブサイトにもあり
ます)

司会-写真撮影などの諸注意、事務連絡。みなさまのご理解、ご協力をお願いします。
手話通訳、要約筆記の席等について

日弁連・房川副会長より主催者挨拶。多数参加いただきありがとうございます。2001年
に障害者差別禁止法制定の宣言、以降運動展開。2007年に要綱案をつくった。ようやく
、差別解消法として実現する段階に。
やってきたかい。中身は若干の不安があるが、まず、法律を成立させることが第一では
ないかと。衆議院で成立して参議院にまわってきているが、本国会で成立させるんだと
いう声を届けたいということで、今日の集会。
このあと、シンポをしてもらいますが、さらに法律をよいものにしていくということを
、皆さんとともに学びあって、できる直前ですが、さらによいものにしていくというこ
とを確認していきたいと思います。この時に、参議院でやるというのは時宜を得たと思
う。活発なご意見を頂戴したいと思います。よろしくお願いします。

竹下弁護士より基調報告。時間に制約があるのではしょるところがあることをご容赦。
2001年に障害者の基本的人権を保障するという観点から差別禁止法の取組をスタートし
た。アメリカのADAに端を発した差別禁止法が世界に広がる中で、日本でもということ
で始まった。以降、今日まで外国の状況、わが国の差別の実態、法案内容のモデルを提
示して、実現を働きかけてきた。
さらには、弁護士集団として、立法過程にも参加したいということで、内閣府の差別禁
止部会にも委員をだして来た。いよいよ具体化しようということになっている。
2001年以降に取組をはじめたが、5年後に障害者権利条約が国連で採択。日本は、批准
はしていないが、2007年に署名は終わっている。すでに130カ国が批准。そういうこと
を背景に、法案の具体化が進んで来た。
法律の内容、目的・理念では3つのこと。一つは障害者基本法の理念に則るということ
で、基本法で定めている差別禁止、合理的配慮、各分野ごとが期待できる。二番目は差
別解消法は障害者の基本的人権の保障。3番は共生社会、ともに暮らす社会が法の目的
。これがポイント。このあと、差別取り扱いの内容を豊富にしていくことが重要。合理
的配慮で民間事業者は努力目標が少し残念なところ。
問題は、こういう法律ができた時に、国民にどのように提示されるかですが、国の基本
方針、指針、要領がつくられ、国民に提示されることになっていく。どれだけの拘束力
をもっていくか。それは目安というたけでなく、それらが守られるためのシステム。主
務大臣はガイドライン、指針を守らない場合、聴取、指導、勧告ができるようになって
いる。また、科料も。
問題は、差別が現実に起こった時に紛争解決はどこで行なうかは明確ではない。しかし
、紛争解決を行なうと明記されているから、地域協議会に期待ができる。
最後に、障害者権利条約との関係が問題になる。障害者権利条約の内容と、差別解消法
では若干のずれが出て来ている。民間事業者は努力義務になっている。また、条約33条
ではモニタリングが義務づけになっている。それが、今後どう進められるかという問題
がある。
障害者差別の範囲の問題、差別禁止の定義、法的義務づけの範囲の問題。それらの点で
、権利条約と差別解消法との間の問題について、どのように適応関係を調整していくの
かが今後大事になるだろうと思います。それだけに、今後、日弁連としてはできてきた
差別解消法を国民にわかりやすくなるよう、差別がなくなるような方向での解釈の見本
、パンフレット、手引き書、指針づくりへの関わりといった点は日弁連に課せられた課
題だと思う。
この法律が差別禁止の第一歩であることはまちがいない。成立させて、さらに育ててい
く、そのために奮闘していきたい。

司会-今日のシンポのコーディネーターは、千葉県の条例づくりにご尽力された毎日新
聞の野沢さんにお願いします。まだ、議員が全員揃っていないが、はじめます。私は差
別禁止部会委員としても関わった。先程から、色々な話があった通り、不足があるのは
事実だが、法律ができると大きいのは虐待防止法でできた。選挙後、差別解消法は難し
いと言われていたが、2月に衛藤議員がやるぞと英断をふるって頂いた。今、首相補佐
官としておられるので、ここまで来たというのが事実だと思う。衛藤さんに、まず、今
国会でできるか見通し、状況のお話を

衛藤議員-差別解消法を進めるということでやっと合意ができました。やるのやれるの
?と言われて来たし、色々とあったが、改正障害者基本法、優先調達法、総合支援法、
そして、今年は被後見人の選挙権の課題について、政党間の調整をして法改正をしてき
た。雇用促進法改正や、反対意見もあるが精神保健福祉法などを進めて来た。最後の仕
上げとして、差別解消法をやりあげたいとの思いで来た。
高木先生もおられるが、やろうということで進めて来た。2月に、何としてもやろうと
いう話になり、ここまで来た。
差別解消法の理念について竹下弁護士からありましたが、基本的な考え方として差別取
り扱いは禁止をする、合理的配慮については官は法的義務、民間は努力義務としてとり
あえず進めていく。
この間、自公民として障害者施策について進めて来た。最後まで仕上げとしてやってい
きたい。衆議院の通過まで来て、参議院に来ています。我々としては最優先として仕上
げていきたいと、懸命に野党にお願いしています。
障害者福祉の転換期の象徴になる法律として頑張りたい。参議院を通過して、必ず今国
会で成立させていきたい。各党への後押しをお願いしたい

自民党の三林議員。埼玉が地元。これまで医師として障害者と接して来た。高次脳機能
障害の方達に対して支えようと、地域で生きようという団体があり、共鳴して一緒にや
ってきているところ。障害者差別をなくし、偏見をなくしていこうということでやって
きている。障害者差別をなくす、偏見をなくす、障害のない人と平等に扱うことに関し
て取り組んでまいりたいと思います。

公明党・山本議員。公明党で障害者福祉委員会の事務局長として関わって来た。何とし
ても成立させたい。権利条約の国内法整備ということで、5本の法律ができてきたが、
今年の2月のフォーラムで何とか法律をということで、自民・公明の担当者の間での議
論、障害者団体のヒアリングをへて、ここまで来ました。何としてもみなさまの熱意が
実現するように取り組んでまいる所存です。

参議院・谷合議員。今国会で必ず成立させたい。明日、皆さんの国会請願がありますが
、公明党として受けさせて頂きますので、よろしくお願いします。

野沢-衛藤さんは言わないが、自民党や各省庁の中で色々な意見があるのを乗り越えて
、ようやくここまできた。どうやってきたのか?

衛藤議員-差別禁止法があると民事訴訟の対象になり、裁かれるのではないか、一生懸
命やっていても裁かれるのでは?といった意見も。いきなり裁くというよりは、どうし
たら具体的に差別解消になり、障害者の幸せになるか一緒に考えてほしいということを
、心配されている方の説得の大きな点だった。その説得が功を奏して、何とかここまで
進めることができた。
また、障害者団体、事業者の方々から意見を頂き進めてきた。その中で、一番うれしか
ったのは、江田先生から自民党も意外とまともに考えているなという言葉だった(笑い
)。せひ、与野党にかかわらず、本国会で成立させることが優先。4~5年、こつこつ
と障害者福祉を進めてきた立場からのお願いです。

公明党・高木議員
色々と裏話も話したいが、成立した暁に話したいと思います(笑い)。今、話すと手柄
話みたいになるので…。
差別解消法は本来はもっと早く成立させる予定でした。2009年の麻生政権の時に、障害
者権利条約の批准の手続きを進めていた時に、JDFからヒアリングをした時に、障害
者団体は聴いていないということで、あわてて、私達抜きに私達のことを決めないでと
いうことからすると、とんでもないということで、我が党は止めさせて頂いた。拙速な
批准よりも、国内法整備をというみなさまの考え方にそったものです。それ以来、5本
の大きな法律を制定させて頂きました。
その権利条約批准に向けた最後の山が差別解消法。雇用促進法改正は明日参議院で成立
して衆議院に。差別解消法が衆議院を5月31日に全会一致で通過して参議院に送ったと
ころ。しかし、今、審議が滞っているところ。
もう一つ話したいことは、政府の方ではC登録法案だったので、政府としてやる気があ
るのかとお叱りを頂いた。それで衛藤先生と相談をして、やらないといけないよねとす
ぐに合意を頂いた。将来は見直しをして厳しくしていくという点から、衛藤先生が苦労
されたところですが、各省庁、企業説得を行なってきて頂いた。こういうことで自公で
PTをつくり、民主党の意見も反映させて頂き、閣法で提出しました。感無量という意見
も頂いたが、まだ成立してから祝杯を。
ギリギリでもかまわないので、今国会で通していきたい。権利条約の特別委員会の最初
から関わってこられた皆様の意見を受けて、成立させたい

民主党・中根-この法案をめぐる経緯・内容については、衛藤先生、高木先生、江田先
生などからもお話があった。今日、海江田代表がJDFの皆さんとお会いした。その席
でも、この国会で必ず成立させるとお約束した。はったりではなく、根拠のない話でも
ない。国対の役員もしているが、参議院の膠着状態はまもなく、何らかの形で動きはじ
めるとの見通しの上での海江田代表のお約束ということでご理解とご期待をたまわりた
い。
政権再交代後、私どもの衆議院の数が大幅に減ってしまいました。障害者政策を担当す
る体制が用意されないまま、本通常国会にのぞんだというのが正直なところ。私も、経
済産業省の政務官をしていたので、しばらくタッチしていなかった。しかし、江田会長
の方で障害者差別禁止法PT報告をまとめて政府に提出した。推進会議をつくって検討い
ただいたその集大成が差別禁止法案。この法案は、内閣部門、厚労、文科省等に関係す
る。それで、中根を障害者政策の担当ということになって、衛藤先生、高木先生とお話
できるようになった。その入り口のところで手間取った、苦労したという感じ。

中根-医療モデルから社会モデルへの転換の集大成として差別解消法がある。障害があ
ってもなくても、みな快適に安心して暮らせる共生社会を実現させるための共通のルー
ル、ものさしをこの法律できちんと決めていく。色々と議論があって、広がりがあるも
のとして、この法律が活きていくという意味があるのではないかと思う。成立したらゴ
ールではなく、どう活用するか、ガイドラインをどうつくっていくか。成立した直後か
ら皆で育てていくという趣旨の法律です。

野沢-障害者関係に長年関わってきた人と、それ以外の人たちとの文化や言葉はかなり
違います。そうしたことも含めて、衛藤先生をはじめ皆さんが苦労されたことを知って
おいて頂きたいと思います。法案成立した後、各分野でガイドラインをどうつくってい
くか、紛争解決をどうするか等、様々に重要課題がある。実効力をもたせていく必要が
ある

高木-当初の案になく、障害者団体の意見を受けて入ったものがある。まず、障害者基
本法改正の理念にのっとりということ。そして、障害の有無によって分け隔てられるこ
となく共生社会という点は、日弁連からもご指摘を頂きましたが、この部分が一番の眼
目だということで入れさせて頂きました。それによって、この法律に魂が入ったと思う

次に、基本方針を作成する際に障害者政策委員会の意見を聴かなければならないと入っ
た。これは東室長が苦労されてきた点でもある。今後も皆様の意見を反映させていきた
いという考えで入った。障害のある子ども、女性のことをもう少し入れたいということ
で、第7条で性別、年齢、及び障害の状態に応じてと書かせて頂いた。
もう一つは、障害者権利条約との関係が分かるようにすべきということで、かなり政府
とやりあった。条約そのものの記述はダメだったが、国内外の動向をふまえながらとい
う16条で障害者権利条約との関係が何とか読めるようにした。17条で差別解消支援地域
協議会をいれたました。今ある人権擁護、紛争処理の機関をつないでいく。その上で地
域でなにが足りないか、解決するためにどうするかということで地域協議会。この中に
、当事者やNPO、学識経験者等にも入って頂いて。
基本方針をつくり、ガイドラインをつくっていくということで準備が必要ということで
3年後施行となったが、見直しは3年を待たずとも見直すというのを附帯決議に入れさせ
て頂きました。この点も、JDFの皆さんと協議しながら、各政党からの意見も取り入
れてつくりました。

中根-自公が民主党にもこえかけをして頂いたことに感謝。すぐに合意したかったが、
党の方針としてはしかるべき機関で審議・審査の上でということで、もどかしい対応に
なりましたが。党内で、合理的配慮を広く、深く理解いただくのはなかなか容易なこと
ではないと実感しました。
ましてや国民の皆さんにご理解いただくには、時間のかかる地道な作業が必要となる予
感。行政機関は義務、民間事業者には努力義務という点に、党内では民間も法的義務と
いう意見もあった。
また、意志表明があった場合云々との規定があるが十分意志表示が難しい方の場合はど
うするのか?という議論もありました。また、バリアフリー、労働、教育等の各則をこ
の法律に盛り込めないのかとの意見もありました。学校教育法施行令5条との関係の議
論もありました。盛り込みたいとの意見は多々あったが、この法律の対象範囲との関係
で整理をした。高木先生が冷静沈着に対応頂いたことに感謝したい

高木議員-雇用促進法案は突出して、民間も義務づけになっている。本来ならば、雇用
もここに入れるべきではないかと思ったが、ここに入れると他の省庁との関係で雇用ま
で弱まってしまうのではないかということで、別の法律ということで折り合いを最後の
最後でつけることができた。しかし、精神障害者の雇用義務づけは期間を設けることに
なった。今後の見直しの時に、差別解消法が追いつく(民間事業者も義務づけ)という
ことができるのではないかと思う。なぜ、雇用だけ民間は義務づけなのかとの省庁に対
するお叱りの声もあったようだが、そうならないようにさせて頂いた。

フロアーより東京大学の福島智さん-私はみえなくて、きこえないので、伺いたいので
すが、今、国会議員は、高木議員、中根議員のお二人ですね。本当は、自民党の方にお
願いを申し上げたいと思ったが…。
高木先生にお礼を申し上げたいと思います。お話を伺っていて、一番精通なされている
ことも分かる。差別解消法でご尽力を頂いたことについてお礼を申し上げたい。
中根先生もよろしくお願いしたいと思います。しかし、少なくとも私のつかんだ意見で
は民主党に不信感があります。なぜかということの詳細は言わないが(笑い)、やると
いったことは、必ずやって頂きたい。成立させると言われたので、最後までやって頂き
たいと思います。今日の議論は皆しっかりとみていますので、よろしくお願いします。
今の政権が骨太方針で社会保障関係の削減の動きが出てきてる。法律が成立しても、そ
れを担保する予算の裏付けがないと意味がありません。どんな立場の人でも、生活をき
ちんと守っていく、個人の人生の安全保障をお願いします

欠格条項をなくす会、DPI女性ネットワークの臼井-私は聴覚障害者です。差別解消法
についてやっとここまで来たというのは私達も同じ思いです。法案の作成過程でどんな
ことが問題になったかということもよく分かりました。差別部会の意見からすると追い
ついていない部分があります。民間の義務づけ、障害のある女性の複合差別が入らなか
ったが、スタートラインとしてここまで来たことは歴史的なことだと思う。これからの
基本方針の中で障害のある女性、子どもに配慮してつくっていくという確認があった。
法案を推進する立場になって、進めていけるように政策委員会の意見を聴くようにとい
うことで、まずは、この国会で成立させていきたいと思います。

野沢-先程、福島さんから恫喝もこめた(笑い)、激励の言葉がありました。

中根-先程の海江田代表の言葉の通り、衆議院で全会一致で通ったものが参議院で廃案
になることは国民に対する背信行為。最低、この法律だけは成立させていきたい。やが
て正常化するので、6月26日までには必ず成立させていく。成立はすべての政党が同じ
思いだと思いますので、その方向で進んでいくと確信している。福島さんから不信感が
あるというのは胸に突き刺さる言葉でした。ただ、様々な厳しさ、財政制約の中で前に
進めてきたということだけはご理解をお願いしたいと思います。

高木-ここからは、成立に向けて皆様のお力を頂きたいと思います。党首がやるといっ
たことはやるべきだというのはその通りですが…。国会で差別禁止法を1991年に提起し
たのは、当時の公明党の党首でした。
それから時間がかかりました。
また、今年の3月にも山口代表が早期成立をいいました。衆議院でも全会一致だったの
で、反対する党はないと思います。しかし、0増5減で参議院がとまっている状況。皆
さんの知り合いの各党の方に、前に進めるべきということをいって頂きたいと思います

成立して、皆で万歳と祝杯をあげられるように最後まで力をたまわりたいと思います。
ここまで、頑張ってこられたのは、2006年の「自立支援法」施行の時の皆様のお怒りの
姿だった。二度とあんなことは繰り返してはいけないと思います。以降、プロジェクト
チームをつくって取り組んできました。また、改正基本法で苦労したが、それがあった
から、今回の差別解消法になったと思う。二度と同じてつをふまないようにしなければ
いけない。
消費税も負担を頂くことになりますが、無年金の方の負担解消の課題も残っている。必
要なものはしっかり確保できるよう頑張っていきたい。

名児耶さん(成年後見の選挙権剥奪問題の原告)-先日、衆参満場一致で公職選挙法が
改正されたのを感激をもってみることができた。皆さんの大きな応援があったからこそ
、全会一致で成立した。正直、判決も、あれほど早く通過するのは想定外でした。5年
くらいかかるかなと思っていた。そうすると、娘とは選挙に行くことは無理かなと弱気
に思っていたこともありました。ただ、残念なことは国が控訴して、撤回していないこ
とです。あれも、党首の方々は控訴はしないだろうと言われていたのに、ひっくりかえ
った。なので、まだ、この法案が成立するかどうか一抹の不安がある。ぜひ、有言実行
でお願いします。皆さん、どうもありがとうございました。

社民党・福島議員-日弁連にこういう集会を開いて頂き、感無量。推進会議の関係の方
も沢山こられていて、皆さんの名前を出さないといけないが…。差別禁止法が差別解消
法になったが、皆が待った法律。参議院にきて、厚労委員所属としては連合審査を求め
たいが、もう6月なのでどんなことがあっても成立させるべく努力をしたい。
政権交代後、2009年12月に制度改革推進本部が立ち上がり、三つの法律をつくろうとな
った。推進会議そのものが画期的だったと思う。点字、要約筆記、ビデオ配信、イエロ
ーカードなどなど。当事者が過半数で「私達抜きに私達のことを決めない」をもとにし
た。
合理的配慮の中身をどう実現させるかは、国会やみんなにボールがなげられているので
、雇用や教育など各分野で合理的配慮を充実させたい。控訴取り下げも党として頑張り
たい。一緒に頑張りましょう。ありがとうございます。

東室長-去年の9月に差別禁止部会の意見をとりまとめました。とりまとめ自体大変で
したが、皆さんが合意する点でとりまとめて本当によかったと思います。自民党、公明
党のヒアリングで多くの皆さんが、この部会意見にもとづいて法案をつくってほしいと
言われたと聞いている。
色々な課題があっても、全政党、全障害者団体がこの法律を作れという流れになったの
は、この法律の持つ歴史的な意味があると思う。昨年12月以降、新政権がどういう対応
されるかわからない中で、すべての仕事が中断したが、2月のフォーラムでつくるとな
った。そこからスタートした。そういう中でやり残したことは、雇用主の方は聴いてき
たが、他の事業者とは必ずしも議論したわけではないので、民間事業者が努力義務とい
うところからのスタートとなったかなと思います。この法律をつくることは、現在の障
害者だけでなく、次世代の障害者にとってもきわめて大きな歴史的なプレゼントだと思
います。
法律が成立後、一杯課題があります。まず、基本方針を政策委員会で意見をだしてもら
ってつくる。その上で、各省庁が対応要領や指針をつくる、そこでも当事者の意見を聴
くことになっています。突然のご指名でしたが、衛藤先生、高木先生、中根先生、本当
にありがとうございました。障害者問題は一朝一夕で解決するものではないだろうが、
それにめげずに頑張っていくことが必要かという気持ちです。こんごとも頑張っていき
たいと思います。

野沢-ありがとうございました。今日、日弁連がこういう集会をされたことに感激。こ
うした法律にはもっと高いものをという意見があったり、あげると今度は別の反対がで
てきたりという。しかし、今回、日弁連が一丸となって成立させようと、障害者団体も
頑張っておられる。色々な意見があってつぶされるという話があったが、色々な方の努
力でここまできた。
合理的配慮をもっともっと深化させて、法律ができるだけでなく、現場で仲間を増やし
、経験を積みながら、闘いながら進めていく。それが、この国の社会全体を深化させる
と確信している。成立させてスタートラインにつかせていただきたい。
ただ、政治の世界は何があるかわからない。この国会で成立しないと、選挙をまたぐと
どうなるかわからない。障害者問題に熱心な議員は選挙に弱い(笑い)。衛藤議員も、
山本議員も今回改選。できてから、皆でお祝いをしましょう

高木-私も内閣委員会で理事会に出席して、全会一致ということで進めてこれた。内閣
委員会で質問をしながら、涙がこみあげそうになってきた。そんなときが来たことをあ
りがたく思います。また、ここに至るまで、みなさんがどんな思いを重ね、努力をされ
てきたか、心から敬意を表します。差別の共生社会を目指して、まず通しましょう。最
後まで皆様のお力をお願いします。

中根-先程の名児耶さんのお話をお聴きして、障害は個人の側ではなく、社会の側にあ
るとあらためて思った。民主党への不信感を払拭できるように頑張っていきたいと思い
ます。よろしくお願いします。

司会-会場一杯の皆さんも、何としても本国会で成立させようという思いは一緒だと思
います(拍手)。明日の行動について、JDF東京フォーラムの今村さんより行動説明
。明日14時に弁護士会館、15時に出発して国会請願に行きます。ぜひ、成立を後押しを
したいと思いますので、よろしくお願いします。

閉会挨拶。野村差別禁止部会長-280名の参加、国会議員も12名、秘書の方が15名参加
いただきました。(拍手)。12年前の日弁連の人権大会のシンポの熱気を思い起こしま
す。その時の実行委員長の竹下さんがみなでつくろうやといいました。それをきいてふ
るえました。ここは参議院の1階です。上の会に全議員のお部屋があります。皆に届く
ように、本国会で成立を!(拍手)
ありがとうございました。

ここまでです。


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◎分けない社会は、分けない教育から!!◎



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