2011年05月26日
ひさびさ、”ワニなつノート”
一月前の”ワニなつノート”を転載します。
高校のインクルーシブ教育を強く願います
そして、
福島から他県に引越しした小学校4年生のあーちゃんが新しい学校で、楽しいインクルーシブ教育が受けられますように祈っています
2011/4/26 16:54
チェルノブイリ事故25年 ワニなつ
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「最近のこと」
山口で、香川で、愛媛で、また高校生になれなかったという報告が聞こえ。
理不尽な理由で、新一年生が学童保育を断られた話を聞き。
また小学校2年生になって、担任が変わって一週間余りで、学校に行けなくなった子どもの話を聞き。
さらに昨日、私の大切な師匠の一人である4年生のあーちゃんが、福島から県外に引っ越したという話を聞きました。
子どもたちが、その自らの「障害」に思い悩み、苦しんでいる、という話を、私はほとんど聞いたことがありません。子どもたちの苦しみは、健常者という大人がもたらすものばかりです。
98%の子どもが無償化で高校進学する中、2年も3年も6年も浪人してまで、高校生になりたいと願う子どもを、定員が空いているのに不合格にし続けるのは、子ども差別です。
養護学校高等部が、「希望者全員入学」であり、障害児にも高校教育を受けることが保障される中、小学校中学校と同様に普通高校を目指す子どもだけが、定員内不合格にされるのは、子ども差別です。
そして、生まれた町、住み慣れた町、友達や顔見知りの人や公園やお店や山や川の風景を、原発のせいで、失くしてしまったあーちゃん。
障害があることで無数にあった壁を、お母さんが体をはって壊してくれて、普通学級でみんなと一緒の生活を送り、2年生の終わりにはやっとお母さんの付き添いもなくなった。
隣にお母さんがいなくなったことで、自分ひとりをまるごと自分で受け止めるようになった姿を、私に教えてくれたあーちゃん。
クラスの子は、みんな「おともだち」だったのが、ひとりひとりの「名前」のお友達に変わっていく姿を教えてくれた師匠。
そうして、3年生になり、はじめて一人で作り上げてきた学校生活の仲間、友達、同級生たちとのこの一年間。
これから、4年生、5年生、6年生、中学生、高校もその先も。ずっとその町で続いたかもしれない限りない人間関係の未来。
それを奪った、福島の原発事故。
あーちゃんが奪われたもの。
あーちゃんにとって宝物のように大切な友達との過去と未来の日々。
あーちゃんの苦労は、「障害」によるものよりも、やはりいつも健常者という大人がもたらすものです。
私たちは、子どもたちに、本当に大切なものを、与え、守り、伝え、もらい続けたいと思います。
あーちゃんが新しい学校で、やさしいすてきな子どもたちに出会えますように。
心から願っています。
コメント
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2011/4/28 0:53
投稿者:ありんこ
yoさん ありがとうございます。
朝一番に覗いて、涙してしまいました。
今回のことでは新しい空間に飛び込む勇気というか
予想以上にエネルギーが要ること
娘が就学時どれだけ大きなエネルギーが必要だったか
新しい環境への期待と不安と
あの当時の娘の想いを辿るような経験をさせてもらっています。
原発事故によって失くしてしまったものは
本当に悔しいし、過去の事故をもっと省みていればとも思います。
そしてこの国の政を司る人たちの人の命を軽く見ている有り様には
嘆いても嘆ききれません。
どこをどう間違ってしまったんでしょうか?
少子化対策といいながら、放射能に曝されている子供たちを「20mSvまで問題なし」と危険な場所に放置しているのと一緒です。
人を守らずして何を守ろうとしているのでしょうね。
反面 嬉しかったのは人と人のつながりです。
「今度は私たちが助ける番」「自分が出来ることを…。」と行動に移してくれる一人一人の方々の行動が
とても温かく感じられました。
娘も含めてこれから大人になろうとする子供たちには
人の心をもった助け合える大人に成長してほしいとこれまで以上に
思うようになりました。
娘は新しい環境に飛び込みましたが
これまでの3年間の経験が生きているようです。
転校初日のそれも朝一番に発作を起こすというインパクトあるデビューをしましたが
3日目には教室へ向かう廊下で「あーちゃん おはよう」と声をかけてくれる子が数人いました。
同じ教室で学ぶってどんな事より大切なことだなと
新しい学校でも感じています。
Posted by 会員
at 00:56
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