2010年09月04日
「人工呼吸器をつけた子の親の会(バクバクの会)」より
医療的ケアを必要とする子どもをどのようにして地域の学校で受け入れるか
先進的な取り組みをしている自治体から学びましょう
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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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こんばんは。いつもお世話になっております。バクバクのおんどです。(重複お許し下さい。)
今朝の読売新聞朝刊の医療的ケアに関する記事を紹介します。
バクバクの花城くんと、折田事務局長のコメントも掲載されています。
テレビ欄の手前のページに大きくカラーで出ています。大阪本社版です。
(東京本社版は、カニ?の話題だったそうです。)
先に携帯メールでお知らせした東日本のみなさま、すみませんでした。
一応、以下に、テキストを貼り付けます。
【読売新聞】大阪本社版2010年9月3日朝刊
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難病・障害児に「医療的ケア」
地元校通学 大阪で急増
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難病や障害を抱え、たんの吸引などの「医療的ケア」を受けながら健常者と地元の小中学校に通う児童・生徒が、大阪府内で急増していることがわかった。府が独自で看護師資格を持つ介助員を配置したためで、今年度は計109人と、制度開始時の3倍となった。一方、全国的には同様の児童は、7都県で29人しかいないことも判明。医療的ケアを巡る地域格差が浮き彫りになった形で、支援者グループは「特別支援学校だけでなく、誰もが健常者と一緒に学べる環境を整えてほしい」と訴えている。
◆4年で3倍、109人 「看護師」介助員 府が配置
医療的ケアは、?たんの吸引?経管栄養?導尿補助の三つの介助行為で、医師や看護師、保護者が行える。厚生労働省は2 0 0 4年、看護師が配置された特別支援学校に限り、看護師
の指導による教員の実施を認めた。しかし、府は医療的ケアが必要な児童が、地元学校への就学を望むことが多いことから、06年、看護師資格を持つ介助員を一般の学校に配置する制度を導入。初年度の利用者は14市町で36人だった。
読売新聞が府内の市町村教委と、全国の都道府県教委に聞いたところ、大阪府内では、健常者と同じ学校に通う児童が今年度、豊中市で16 人、吹田市で11人、堺、箕面、茨木市が各7 人など
25 市町で1 0 9 人に増えていた。
豊中市では、市立豊中病院と連携して救急搬送に備えており、同病院の松岡太郎・小児科部長は「医療的ケアは、適切に行えば誰にでもできるが、地域の病院などのバックアップ体制が重要」と指摘している。
一方、大阪府以外の都道府県には同様の制度はなく、市町村単位で介助員を配置するケースがあるものの、利用者は仙台市の11人や埼玉県東松山市の4 人など、全国15 市町で計29人。
医療的ケアを巡る支援態勢の遅れについて、東北地方の担当者は「地元学校を望む児童が増えれば、財政負担も増える。介助員の確保も難しく、対応しされないのが実情」と打ち明ける。
「人工呼吸器をつけた子の親の会(バクバクの会)」(大阪府箕面市) の折田みどり事務局長は「地元学校の教員にも一定の条件下で医療的ケアの実施を認めるなど国レベルの支援態勢を検討すべきだ」としている。
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市立四条畷小・難病の小4男児
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大阪府四條畷市の花城和希君(10)は、府の介助員配置制度が始まった翌07
年に地元の市立四條畷小に入学、4 年生の今も同級生と学校生活を送っている。
和希君は1 歳の時に、筋力が衰える難病ミトコンドリア症を発病。4 歳の時に自力呼吸ができなくなり、電動の人工呼吸器を装着したが、たんを取り除かないと窒息する危険性があり、24時間体制の医療的ケアが欠かせない。
小学校入学前、市教委からは特別支援学校への就学を勧められたが、母の美幸さん(35)が「この地域で生きていくためには、周りに理解して支えてくれる人たちが必要」と何度も訴え、入学が認められた。寝たきりのため、美幸さんらが学校まで送り迎えし、授業中は介助員が付き添う。水泳では、手動式の人工呼吸器に切り替えて介助員らの補助でプールにも入る。
---級友に思いやりの心育つ---
同級生の女児(10)は「和希君はおしゃべりできないけど、普通の友達と一緒。表情を見ていれば、楽しんでいるかどうかがわかる」という。人工呼吸器のチュープが外れると警報が鳴るため、 翌日に気付かないと大変だから騒がないようにしている」と気づかう。
担任の塚田友希さん(29)は「和希君に心配りすることで、ほかの友人の気持ちを思いやる優しい心が育っている」といい、美幸さんは「みんなが和希と一緒にいることを当たり前と思ってくれているのがうれしい。地元の学校を選んで本当によかった」と話す。
【写真あり】…介助員(左から2人目)から医療的ケアを受けながら小学校に通い、同級生に囲まれる花城和希君(大阪府四条畷市の市立四条畷小学校で)=永井哲郎撮影
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◎分けない社会は、分けない教育から!!◎
Posted by 会員
at 11:18
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