2010年06月18日
うれしいお知らせ
インクルネットからうれしいお知らせです。
国連の勧告を翻訳してくださいました。
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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークML
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皆様
うれしいお知らせです。
子どもの権利条約の勧告が出ました。
ジュネーブロビー活動の成果があり、障害児の教育についてインクルーシブ教育を進め
るよう勧告が出されました。(以下、「」内の翻訳は現在連絡会議で詰めているところ
ですので今後も改定があります。)
「障害のある子ども」の項目について、前段では「学校における交流学習を含む社会参
加を促進し、かつその自立を発達させることを目的として」~「留意する」と特別支援
教育に一定の評価がなされています。
しかしその後に、「委員会は根深い差別が今なお存在すること」「必要な設備および便
宜を用意するための政治的意思および財源が欠けていることにより、障害のある子ども
の教育へのアクセスが引き続き制約されていることも留意する」としています。
そして、教育について以下のように勧告が出されました。
「障害のある子どものインクルーシブ教育のために必要な便宜を学校に備えるとともに
、障害のある子どもが希望する学校を選択し、またはその最善の利益に従って普通学校
と特別支援学校との間で移行できることを確保すること。」
「障害のある子どもの社会へのインクルージョンを奨励すること、ならびに意見を聞か
れる子どもおよびその親の権利の尊重を促進することを目的とした、意識啓発キャンペ
ーンを実施すること」
「・・・インクルージョンおよび参加を確保することに焦点を当てたコミュニティを基
盤とするサービスを提供すること」
さらに、ADHDの子ども達にについて「この現象が主として薬物によって治療されるべき
生理的障害とみなされていること、および者k詩的決定要因が正当に考慮されていない
ことを懸念する」とも出ています。
ロビー活動で説明した、制度が分離教育であること、普通学級の制度が整っていないの
で必要な支援が受けられない状況があり保護者に負担がかかっていること、したがって
普通学級を選択しようにも選べないこと、就学時の保護者の意見聴取は参考程度であり
尊重されていないこと、発達障害についてラべリングが横行し、薬物治療が性急に行わ
れている状況があること等等などが生きたのではないかと思います。
また、財政を含めて言及されていることは今後に活かせる大きな成果ではないかと思い
ます。
特別支援教育はインクルーシブ教育ではないことが、制度的欠陥とともに書かれたこと
には大きな意義があります。皆様、各地の国会議員にこの情報を伝えてください。
これをテーマにインクル通信も作成します。通信を持って地元事務所に行ってください
。
皆様には本当にご協力いただきありがとうございました。
皆様の熱い気持ちがこもったギリギリのところで出された勧告です。
勧告が出される前夜に、委員の一人からできるだけのことはしたとのメールをいただき
ました。
本当に、皆様の気持ちが結集して出された勧告です。
これを宝にして、制度改革に邁進しましょう。
取り急ぎ、要点のみで申しわけございませんがお知らせいたします。
※現在翻訳中ですのでまた連絡会議のネット等に資料は上がっていませんが入用の方は
ご連絡ください。
院内集会等で配布している資料をお送りします。
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◎分けない社会は、分けない教育から!!◎
Posted by 会員
at 15:00
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