2008年01月14日
会報『共に生きる』NO48.(2007.9/20発行)より
会報『共に生きる』3ページより転載
「わたしたち勉強中です!!!!!!!」
前期に紹介させていただいた斎藤陽一さん「ちいさい×とおおきな○」の文章は、我が子達が中学三年生の秋、私たちの会で南川に一泊研修に行った時に友人が感動した文章だからと言って、私たちにコピーして渡してくれていた。
私は相変わらずスローマン生活をしているので、あれから三年後の今年の夏になって、愛媛で全国交流集会で購入した『普通高校の中の障害児たち』(2002年10月28日発行)のなかでこの文章に再会し、「そうだ!その通りなんだ!」と心の中で叫んで、読みながら涙がポロポロとこぼれてきた。
そして、わたしもその友人と同じようにこの文章を紹介したいと思い、早速、県教育委員会に持っていった。私たちは、ペンという心を繋ぐ道具を、日本全国の仲間から今年の全国交流集会でも一杯もらって帰ってきた。
佐藤陽一さんはこの本の中でこのようにも述べている。
「2001年を振り返って」
今年を振り返って思い浮かぶもう一つの場面が、文部科学省との話し合いだった。普通学級にいる障害児を「違法」扱いする特別支援教育課の池原課長に、私は次のように質問してみた。「普通学級にいる障害をもつ子どもたちに会ったことはありますか?」と。
答えは返ってこなかった。
二年前にも文部省で同じ質問をしたことがある。
「あなたは普通学級にいる障害をもつ子どもを一人でも知っていますか。一人でも会ったことがありますか」と。
答えは「ありません」だった。
そんな人たちが「養護学校の方がその子のためになる」とか「将来の幸せのため」と言い切る。そして、会ったこともない何万人もの子どもたちを「違法」扱いしようとする。そのあまりの人権感覚の欠如に驚く。同じ行政でも、ここ数年私たちが話し合ってきた千葉県教委の人たち幾人かはこの人たちとは違うと思えた。その時に玲子ちゃんと握手した村山さんの手を思い出した。村山さんはきっとこの子たちを「違法」とは呼ばないだろうと。甘いと言われるかもしれない。けれど、私たちにできることは、まず今ここにいること、そして人と出会うこと、そうやって関係を作り広げていくことだと思う。笑顔が見える近さ、涙が見える場所で、手を伸ばせば触れ合える関係の中で、小学校だろうが、中学校だろうが、高校だろうが、この子たちがまずここにいることをゆるぎないものにすること。それが私たちの望みであり課題だと思う。
そして、2002年10月28日「共に育つ教育を進める千葉県連絡会」発行の冊子『普通高校の中の障害児たち』は最初のページを開くと
千葉県知事堂本暁子からのメッセージが書かれている。
「普通高校の中の障害児たち」の発行をお祝い申し上げます。
障害のある生徒が自信の能力を生かして、学ぶ喜びを感じながら住み慣れた地域で自分らしく暮らしていけることが理想です。
高校進学を望む障害のある生徒の進路を実現することが、社会参加と自立の大きな一歩となるはずです。教育の現場にノーマライゼーションの視点を一層浸透させ、ユニバーサルデザインの理念による教育や社会の実現を図っていくことが何よりも大切です。
これからも皆さんと力を合わせ、障害のある生徒が健常な生徒とともに集い、学ぶことができる環境づくりに努力していきたいと思っています。
この冊子が、障害のある生徒とご両親をはじめとする関係の皆さんの貴重な財産となりますことを心からお祈りいたします。
2008年の香川県の障害のある子どもの行政のありようと、6年前の2002年の千葉県の障害のある子どもに対する行政のありようをつくづくと考える。でも、逆転満塁ホームランもあり得るんだよねっ!なんせ、昔から香川県は国直結(?)の「教育先進県」ですから!
「わたしたち勉強中です!!!!!!!」
前期に紹介させていただいた斎藤陽一さん「ちいさい×とおおきな○」の文章は、我が子達が中学三年生の秋、私たちの会で南川に一泊研修に行った時に友人が感動した文章だからと言って、私たちにコピーして渡してくれていた。
私は相変わらずスローマン生活をしているので、あれから三年後の今年の夏になって、愛媛で全国交流集会で購入した『普通高校の中の障害児たち』(2002年10月28日発行)のなかでこの文章に再会し、「そうだ!その通りなんだ!」と心の中で叫んで、読みながら涙がポロポロとこぼれてきた。
そして、わたしもその友人と同じようにこの文章を紹介したいと思い、早速、県教育委員会に持っていった。私たちは、ペンという心を繋ぐ道具を、日本全国の仲間から今年の全国交流集会でも一杯もらって帰ってきた。
佐藤陽一さんはこの本の中でこのようにも述べている。
「2001年を振り返って」
・・・・前文略・・・・
今年を振り返って思い浮かぶもう一つの場面が、文部科学省との話し合いだった。普通学級にいる障害児を「違法」扱いする特別支援教育課の池原課長に、私は次のように質問してみた。「普通学級にいる障害をもつ子どもたちに会ったことはありますか?」と。
答えは返ってこなかった。
二年前にも文部省で同じ質問をしたことがある。
「あなたは普通学級にいる障害をもつ子どもを一人でも知っていますか。一人でも会ったことがありますか」と。
答えは「ありません」だった。
そんな人たちが「養護学校の方がその子のためになる」とか「将来の幸せのため」と言い切る。そして、会ったこともない何万人もの子どもたちを「違法」扱いしようとする。そのあまりの人権感覚の欠如に驚く。同じ行政でも、ここ数年私たちが話し合ってきた千葉県教委の人たち幾人かはこの人たちとは違うと思えた。その時に玲子ちゃんと握手した村山さんの手を思い出した。村山さんはきっとこの子たちを「違法」とは呼ばないだろうと。甘いと言われるかもしれない。けれど、私たちにできることは、まず今ここにいること、そして人と出会うこと、そうやって関係を作り広げていくことだと思う。笑顔が見える近さ、涙が見える場所で、手を伸ばせば触れ合える関係の中で、小学校だろうが、中学校だろうが、高校だろうが、この子たちがまずここにいることをゆるぎないものにすること。それが私たちの望みであり課題だと思う。
そして、2002年10月28日「共に育つ教育を進める千葉県連絡会」発行の冊子『普通高校の中の障害児たち』は最初のページを開くと
千葉県知事堂本暁子からのメッセージが書かれている。
メッセージ
「普通高校の中の障害児たち」の発行をお祝い申し上げます。
障害のある生徒が自信の能力を生かして、学ぶ喜びを感じながら住み慣れた地域で自分らしく暮らしていけることが理想です。
高校進学を望む障害のある生徒の進路を実現することが、社会参加と自立の大きな一歩となるはずです。教育の現場にノーマライゼーションの視点を一層浸透させ、ユニバーサルデザインの理念による教育や社会の実現を図っていくことが何よりも大切です。
これからも皆さんと力を合わせ、障害のある生徒が健常な生徒とともに集い、学ぶことができる環境づくりに努力していきたいと思っています。
この冊子が、障害のある生徒とご両親をはじめとする関係の皆さんの貴重な財産となりますことを心からお祈りいたします。
2008年の香川県の障害のある子どもの行政のありようと、6年前の2002年の千葉県の障害のある子どもに対する行政のありようをつくづくと考える。でも、逆転満塁ホームランもあり得るんだよねっ!なんせ、昔から香川県は国直結(?)の「教育先進県」ですから!
Posted by 会員
at 13:17
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