2011年03月19日

地域で暮らすということ 

地域で暮らすということ 

「はるよこい」http://minnaissyoniharuyokoi.web.fc2.com/
●障がいがある子もない子もみんな一緒に●
名古屋「障害児・者」生活と教育を考える会  
 愛知「障害児・者」の高校進学を実現する会
からno-miさんの原稿転載です。


□     □     □


地域で暮らすということ ~災害から思うこと~


3月11日の地震で東日本の多くの地域で甚大な被害がでました。西尾も震度3の揺れがあり、hrは学校で運動場に非難しました。

家に帰ってから万一に備えて、hrの荷物を集め、枕元に置きました。タオル大小合わせて10枚、おむつ、おしりふき、着替え、くすり、水筒、コップ、スプーン、ティッシュ、おもちゃ少し、防寒着…。車椅子はすぐ外に出せる位置に置きました。他の家族の準備も合わせると、大変な荷物の量になりました。

hrを車椅子に乗せられれば、車椅子を押しながらこの荷物を持ちます。車椅子に乗れなければhrを抱えるので、荷物はほとんど持てません。命第一なので、とにかく逃げなければならないのですが、この最低限の荷物は、hrにはなくてはならないものです。

昨年度は車で40分、海底トンネルをくぐって養護学校へ通っていました。
もし、大規模の地震が起きればその養護学校にhrを迎えに行くことは、簡単ではなくなるだろうと思います。長男は地域の学校なので、短時間に両方の子どもと接触するのは
難しいと思います。家族が離れ離れになることほど不安なことはありません。

でも、今年度からhrは地域の学校に通うようになりましたので、二人の子を同時に迎えに行くことができます。学校へは歩いて行くことができます。

地域で暮らすことは、障害がある子にとっても本当に大切なことだと、こういう時はなおさら思います。地域で日常を過ごしていれば、災害などで家族と離れてしまったとしても、きっと手を貸してくださる方がたくさんいてくださると思います。そして「助けてください」とお願いしやすくもあるでしょう。地域の皆さんを信頼できているからこそです。

私たちは、「能力」で子どもたちを分ける前に、もっと根本的なことを考えなければならないのではないでしょうか。「勉強」の前にあるもの、人は人と共に生きていくということを。

被災地で大変な思いをされている全ての方が、少しでも安らかな気持ちを取り戻すことができますように。心からお祈り致します。


昨年の記事です。

下

☆障害児:能美君、養護学校から西尾市立寺津小に転校へ /愛知

2010年03年26日 毎日新聞

 知的障害と肢体障害があり、半田市の県立ひいらぎ養護学校に通学してきた西尾市の能美春紀君(7)が2年生になる新学期から、自宅に近い西尾市立寺津小学校に転校することが24日決まった。同日、両親が教育長から就学通知を受けた。

 寺津小への転校を希望していた春紀君は転校に向け2月と3月に計4回、同小へ体験入学した。市教委によると、介助員を配置し、車いす対応のスロープなどを設けて受け入れ態勢を整える。学校行事への参加など詳細については今後、話し合うという。春紀君の母康子さん(35)は「(転校を)決断して下さった教育委員会、学校に感謝したい」と語った。【佐野裕】


高校合格の記事も~
☆稲川智美さん、2浪をへて普通高校合格

1万5495人桜咲く 

2010年03月12日 朝日新聞


県立高校入試の合格発表が11日あり、一般受験で1万5495人が合格した。内訳は全日制1万5061人、定時制434人。事前に内定が通知されていた推薦と連携型選抜を加えた全体の合格者は2万837人で、前年度より377人増えた。
また、2次募集の人員も発表された。全日制と定時制でのべ51校が1082人(前年度比611人減)を募集する。生徒の安全志向が高まったためか、定員を満たした学校が増え、2次募集は大幅減となった。12、15両日の午前9時~午後5時に願書を提出し、17日に英語、国語、数学の3科で学力試験を行う。合格発表は19日。海洋高の専攻科も遠洋漁業科8人、機関科1人ほどを募る。

◆稲川さん、念願の普通高校に
 

ダウン症による知的障害があるものの、普通高校への進学を望んで2浪中の稲川智美さん(17)=桜川市=が11日、県立真壁高校に合格した。両親と3人で車で学校へ行き、午前9時の発表で合格が分かると、自分の受験番号を指さして何度も記念撮影に収まった。
 週に数回の習い事しかなかった1浪目、両親の勧めで隣市の保育園をのぞいた。子どもたちとの触れ合いに魅了され「将来は保育士になりたい」と夢を語る。
 両親は「分けられた環境では意思疎通の力が育ちにくい」と、特別支援学校ではなく普通高校への進学を希望。一昨年と昨年、定員に余裕がありながら、真壁高校を不合格になっていた。
 今年から全問を選択式にする特別措置が取られ、得点は以前より向上した。合格を受け、県教委は「何らかの支援を検討する」としている。





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