2008年06月13日

千葉からのお便り~<高校の定員内不合格を考える>

千葉からのお便り~<高校の定員内不合格を考える>

 ・ ・ 前回からのつづき

小学校も中学校も、一緒に学び、
一緒に育ってきた同世代の仲間と一緒に、
あと3年、一緒に高校生として受けとめてほしい。

この世界で、6年間、みんなと一緒に小学生として、
私はあたりまえに受けとめられてきた。
この世界で、3年間、みんなと一緒に中学生として、
私は、あたりまえに受けとめられてきた。

高校は、中学校を卒業した子どもが、行くところ。
あと、3年間、みんなが高校生を生きるなら、
私もみんなと一緒に高校生になりたい。


何度、聞かれても答えは同じ。
ここは、普通の子どものための高校。
あなたを受けとめる気はない。
定員がいくつ空いていようと、
席がいくつ空いていようと、
障害児が座る席はひとつもない。
あなたが座る席はひとつもない。

誰が決めたのかって?
私だよ。
校長が決めていいんだよ。
法律にそう書いている。
県の教育委員会も、
日本の文部科学省もそれでいいと言っている、
日本は法治国家だからね。
この国、この社会、この法律の下、
私はあなたを公立高校で受けとめないと決めていいんだ。

私は法律に従って、
校長として、
教育者として、
人間として、
知的障害のあるあなたを、他の生徒と同じに扱うつもりはない。

私の学校に受けとめるつもりはない。
校長権限だ。
私の権限だ。


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 【高等学校学習指導要領】

学習の遅れがちな生徒、障害のある生徒などについては、各教科、科目等の選択、その内容の取り扱いなどについて必要な配慮を行い、生徒の実態に応じ、指導内容や指導方法をくふうすること」



 【子どもの権利条約(日本ユニセフ協会抄訳)】 
 1989年11月国連採択:1994年日本国批准

第2条【差別の禁止】
 すべての子どもは、みんな平等にこの条約にある権利をもっています。子どもは、国のちがいや、男か女か、どのようなことばを使うのか、どんな宗教を信じているか、どんな意見をもっているか、心やからだに障害があるかないか、お金持ちであるかないか、などによって差別されません。
 

1993年 「障害者の機会均等化に関する基準規則」国連採択
1994年 サラマンカ宣言・・・「インクルージョン」宣言
2006年 【障害者権利条約】国連採択




Posted by 会員  at 03:45 │Comments(0)

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