2011年10月05日

『まちがいだらけの認知症ケア』

『まちがいだらけの認知症ケア』

分離教育とインクルーシブ教育を考える。

私たちに必要なことは、中傷にあってもぶれないココロガッツ

学び続ければ、答えは見えてくる。
父母の心と対峙するこころとはタラーッ・・・・・
http://www.youtube.com/watch?v=_vISJ3TQ5EE&feature=related(道化師のソネット)

3年前の”ワニなつノート”転載させていただきました。
福祉の専門職として働く私にとって三次春樹さんの考えは、目からうろこ状態にさせくれます。
今まで言われ続けてきたある種の専門性が大切なのではなく、利用者の気持ちを大切にして正しい知識を学び実践していくこと・・・・・。介護の世界は、日々進化していっています。

取り留めのないことを書きましたが、京ちゃんにはやく春の知らせが届きますように~ハート



2008/2/29 17:50
間違いだらけの通級選び  ワニなつ


三好春樹さんの
『まちがいだらけの認知症ケア』という本を読んでいたら、
老人の認知症予防?に、筋トレや脳トレが流行っているという話が
載っていた。
そして、その効果云々が、どれほどいいかげんか、
という説明が載っている。

それを、読んでいるうちに、ふと頭の中に、
「間違いだらけの通級選び」というフレーズが浮かんできた。

三好さんの本を真似て書くと、こんな感じになる。


☆   ☆   ☆   ☆   ☆


特支教育(特別支援教育)が始まって、
ますます「通級」がブームになっています。
なぜ、こんなに「通級」が繁盛しているのでしょうか。
「通級」すると、どんな効果があるのでしょうか。

「通級」で落ちついたという子どもの例が上げられたりします。
子どもが意欲をなくしたり、元気をなくしているとき、
自分に話しかけてくれて、自分にできる問題を出してくれて、
それができると一緒に喜んでくれて、
誉めてくれる先生がいることで、子どもが元気になり、
意欲的になることは当然あるでしょう。

その反対に、たった一人の個別指導から解放されることで、
子どもらしさを取り戻し、元気になる子どももいるのです。
特支学級から普通学級に戻る子や、
通級をやめて普通学級だけで過ごすことで、
元気になる子どももいるのです。

子どものやる気、意欲、生き生きとした表情は、
子どもの能力によって減ったり増えたりするのではありません。
その子どもの能力を、周囲がどう評価するのか、
その子どもが、どう感じ、
どう受けとめるかによって変わるのです。

障害児と呼ばれるその子に、
「能力」がないから、普通学級が無理なのではありません。
子どもにとって、授業は、学校生活の中で、一番長い時間です。
つまり、子どもにとっては、
授業は「生活」そのものでもあるのです。

それを私たちは「授業という生活」と呼んでいます。

その生活の中で、強いストレスや不安があって、
そこから逃れるために、立ち歩いたり、
教室から出ていったりすることもあるでしょう。
怒ったり、他の子に八つ当たりしたり、という場合もあります。

その子の生活の中で、ストレスや不安の理由が、
すべて「勉強できない」ことであるとは限りません。

テストでいい点が取れないのは、
あまりうれしいことではありません。

でも、本当につらくなるのは、
そのことを先生に責められたり、
友だちにバカにされたり、
いじめられることではないでしょうか。

そのストレスや不安の理由を確かめずに、
すべてその子の「障害」のせいにしてしまうと、
問題はすり替えられてしまいます。

障害をもった子どもの苦しさや不安な気持ちを理解しようとせず、
個人の能力だけに問題を矮小化して、
特別支援の場、通級や別室に追いやるのではなく、
0点でもその子らしく、
生き生きと授業という生活を楽しんでいる子どもたちに、
その理由を聞いてみたらどうだろう。

小学校でも、中学校でも、普通高校でも、
テストは0点でも、毎日、楽しく
学校に通っている子はたくさんいます。

「どうして、0点のままで、
そんなに毎日、楽しそうに学校生活を送れるの?」

特に、年配の先生は子どもに
教えておいてもらった方がいいかもしれません。
だんだん年をとるにつれて、物忘れが増えたり、
今まで簡単にできたことも、
だんだんできなくなっていくのですから。

その時に、できない姿で、
堂々と人生を楽しむにはどうしたらいいのか。
その秘訣を子どもに学んでおいた方がいいかもしれません。

80才や90才になっても、
流行の筋トレや脳トレをさせられ、
衰えないことを強制されて、
トレーニングに追われて終わる人生を、
私は送りたくありません。

不可抗力である老いに逆らうのではなく、
人と人とのつながりの中で、できないことを抱えた姿で、
堂々と日々の生活を楽しむにはどうしたらいいのか。
そのためには、何が大切なことなのか。
その答えを知りたければ、
子どもに聞いてみるといいでしょう。

もちろん、言葉を話さない子どもには、
文字や言葉以外の手段で聞かないといけません。
ちゃんと質問ができなければ、
ちゃんとした答は返ってきませんから。


「質問の仕方が分からない?」

「答えてくれている、その言葉がうまく聞き取れない?」

「こんな大事なコミュニケーション能力を、
 学校で習わなかったのですか?」

「今までの人生で、どこかで誰かに教わったことはないのですか?」

…つい、そんなふうに言いたくなる。








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