2010年07月24日
「権限(校長)の逸脱行為」ってあるのよね~
全国で一番暑い名古屋市から、こんな、お便りいただきました。
今日(2010/07/23 F)13:00~13:20
文科省・初等中等局・特別支援教育課・Tさんに
電話しました。
昨夜(2010/07/22 T) 20:00からフジテレビで
放送された「アンビリバボー」という番組の中で
「天才書道家 金沢翔子」さんに関する部分で
翔子さんの出生時から25歳までのドキュメンタ
リー形式の簡単な経歴紹介がありました。
(ダウン症)
その中で、翔子さんが小学校4年生時に校長から
「心身の障害のある子の学校へ転校してください」
との発言があり、その理由は「中学を受験するお子
さんもみえますから」という“邪魔”を意味する発
言があり、担任教師も「私は翔子さんをみれません」
との発言があったので転校されたという場面が再現
されていました。
(翔子さんは普通学級でお友達と楽しく過ごしてお
られました。)
文科省・初等中等局・特別支援教育課のTさんに
「校長が教育委員会の制度である就学指導委員会制
度を否定し、権限を逸脱していることが全国放送さ
れたが、文科省としては何らかアクションをとらな
いと校長の権限逸脱行為に対して暗黙の了解をした
とみなされるが、どうなされますか?」
とお尋ねしました。
回答: 校長が、そのような発言をしたのなら権限の
逸脱である。
障害者制度改革推進会議でも就学指導委員会
制度についての御意見が出ているので、それ
を踏まえて制度を考えていく。
「特別支援教育の在り方に関する委員会」で
も就学相談・就学先決定の在り方を検討する
ことになっている。
私: 障害者制度改革推進会議のことは知っている。
特特会のことは知っている。
「これから」のことではなく、現在の「校長
の権限逸脱」について尋ねている。
文科省がこれを放置していれば、TVを見た
全国の障害のある保護者は「校長が嫌がる学
校には入れにくい」と意思に反して養護学校
を選択される方が出てくる。
文科省が校長の権限逸脱を言わなければ、文
科省は権限逸脱に対して暗黙の了解をしたも
のと見なすが、それで良いのか?
お子さんの人生を左右することを考えるなら
どういう改善行動をとるのか返答をいただき
たい。
教育基本法改正時に「保護者の意思を尊重す
る」と付帯決議されたのに、校長が命令する
のは人権侵害です。
会から障害者制度改革推進会議に委員が出て
いるので回答は大谷弁護士さんか尾上さんに
言ってください。
私からお二人にTさんから回答があると伝え
ておきます。
この件は即インターネットによって発信致し
ます。
と話しました。
Tさんは「校長のその発言は就学指導委員会制度を
考えるといかん」ということまでは仰るのですが、「こ
れから」の会議決定がなされることで話をすり替えて
終わらせようとされるので喰い下がりました。
フーハー言いながら「そういうことが事実であるな
ら」と失礼なことを仰るので
「私の身の周りだけでも今までに何十年も何人もの人
が言われてきた。そのことを文科省は把握していない
のか?」
「2008年10月3日に知多市旭北小学校・舟橋佳
延校長が同じ発言をして知多市教委に呼ばれて処分さ
れた件は新聞で報道されTVでも放送されたけれど、
保護者たちは『今まで幾らでも同じこと言われた人が
居るのに校長が処分されたなんてことは聞いたことが
無い』って驚いたんですよ。校長に同じ発言された人
に集まっていただいて文科省に行ってもらいましょう
か?」
と言いました。
(「校長が権限逸脱行為をした場合は市教委・県教委
が指導する」ことは保護者の方に周知徹底されていな
いので、もっと周知していかなければなりません。
第一、校長発言が“権限逸脱”行為であること自体が
周知されていません。
なので従ってしまわれる方が多いと思います。)
「こんな全国に“校長の逸脱行為”が放送されて、文
科省が放置するのはまずいのではありませんか?とお伝
え申し上げているのに、何にもしないのですか?
お一人で即答できないことは承知ですので検討された
ら大谷さんや尾上さんに回答してくださいね。」
と念を押しましたが
「失礼します」と何度も電話を切られかけました。
最初から、物凄い早口で喋られるので「耳にも障害が
あるので聞きとれません。ゆっくり御願いします」と御
願いしましたが、すぐ早口に戻ってしまわれ「ゆっくり
御願いします」を挟んで話しました。
最後の方は「失礼します」「失礼します」と切ろうとし
て、失礼な態度でした。困られたようです。
「通常」学校の校長に通達を出すか、県教委に通達を
出させるという回答は遂に出ませんでした。
特別支援学校・養護学校が存在するから選択する方が
みえることは分かりますが、自分の意思で選択されるこ
とも否定しませんが、一番問題なのは地域の学校の校長
が「押し出す」ことだと思います。正に差別だと思いま
す。
「自分は教えることはできない」と「能力の限界」を
言うなら、教師を辞めていただければ良いと思います。
なぜ、教師は平然と「できない」と言って許され、児童・
生徒は「できない」ことで排除されても良いのか?全く
理解できません。
公益者通報制度もありますので教員の方も通報を御願い
申し上げます。
Posted by 会員
at 08:02
│Comments(2)
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校長でなくて筆者の方が。
言いたいことは分かりますし校長に対し憤りも感じますが
筆者のとっている行動には同意できません。
文面に書かれていない部分も多々あるでしょうから
これだけを踏まえてどうこうは言えませんが
被害者が起こす逆差別と感じるほど
筆者の行為には嫌悪感を感じざるを得ませんでした。
筆者の方は、障害をお持ちですから、当事者として翔子さんが差別的な扱いを受けたことに憤りを感じ、そのようなことがこれからもあってはならないことであるから、適切な指導を文科省にお願いしたのでしょう。
私たちの会でも、現実に先生に差別的な言動をなげかけられた相談は多いです。やはり、そのようなことのないように上司(文科省)から指導を受けることは必要であると思います。障害のあることを理由に通っている学校(それに翔子さんは普通学級でお友達と楽しく過ごしておられました。)から排除されることは差別的行為であるとしか考えられません。
私たちは、これからも翔子さんのようなつらい思いをする子供たちや保護者の方が現れないように、文科省に指導をお願いすることは大切なことだと考えます。
以下のようなメールも届いておりますのでご紹介いたします。
「なかなかかやりますね~、素晴らしいですね。正攻法だと思います。
現行の法制下で明らかな違反行為が、全国に流されたのですから
当該自治体や学校に公正公平な指導をして貰わなければなりません。
以前、自閉症の子どもさんに不適切な指導が行なわれたことに対して、
当該自治体に「指導」をしましたし、”行き過ぎた性教育”に至っては、
全国調査にまで至りましたものね。
”遵法と公正公平の行政”の立場から、学校現場の現状には多くの
問題点があることを、きちんと認めて欲しいものです。
一方、こういうことが全国放送で流れても問題にならないことは、
問題だと思っていない人が多くいるということでもありますから、
より多くの方に問題点を知って貰う必要もあると感じています。
筆者の行動に、文科省の「権限の逸脱である。」という回答を添え、なるべく多くの人に情報を流したいと思います。