障害児を普通学校へ　全国連絡会・香川

委ねる守り　（高校編　その６）　　0点でも高校へ------------------------------------------------

委ねる守り　（高校編　その６）

《いっしょにゆれること。そして踏みとどまるところ。
そして子どもが出してくれる答》


昨日は、入試前の最後の定例会でした。
7人の子どもたちの受験する高校も決まり、
「自己申告書」や「特別配慮申請書」の準備の話で盛り上がりました。
定例会が終わると、Ｍａｎａちゃんが、
自分の書いた「自己申告書」や「志願理由書」を見せてくれました。


11月の高校学習会で、私がＭａｎａちゃんに話をしたことの
「続き」を、ずっとここに書けないできました。

あれから、Ｍａｎａちゃんは、
「高校に行かない」とは言わなくなりました。
学校の定期試験の途中で具合が悪くなって早退しても、
家に帰ってから、「明日、学校いったら、テストの続き、
受けられるかな」と話していたそうです。
年賀状には「合格するぞー」と書いてありました。

それでも、私の中のどこかに、
５歳のＭａｎａちゃんの幼さ、頼りなさ、
守ってあげなくぁちゃという思いが残っていました。
それは、小さなＭａｎａちゃんが
あれから10年間自分の人生を立派に生きてきた姿を、
信じきれていないってことだったのだと、
「志願理由書」を読んで気づかされました。

親が子どもを本当に信じて委ねることができれば、
子どもは自分の苦労を、
いいえ、自分の人生を受けとめることができるのだと、
改めて教えられました。

どんなに頼りなく見えても、
どんなにはかなく感じても、
それは大人の側の不安とおせっかいだと
忘れないでおこうと思います。


「ワニなつ」次号に載せてもいいと言ってもらえたので、
会報にはＭａｎａちゃん直筆を掲載しますが、
その前にここでお届けします(^_-)-☆

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様式３の（１）（Ａ４版縦長）

志願理由書

高等学校長様

（※受験番号　　　　　　）
中学校名
志願者氏名
保護者氏名　　　　　　　　（印）

私は、下記により、（　　　）の課程
　　　　科（　　　部）への入学を志願します。

（志願理由等）


私は勉強が苦手です。
テストもあまり出来ません。
でも、学校が大好きです。
先生に色々教えてもらったり、お友達とお話したりして
一緒にいるのがとっても楽しいからです。
中学では三年間演げき部に入ってがんばりました。
みんなと一緒に大会めざして練習をしました。
役をもらえた時は、すごくうれしかったです。
生活委員も三年間続けてがんばりました。
私は高校に行きたいです。
夏休みに高校見学をして、
絶対にＩＭ高等学校に行きたいと思いました。
高校に行って、いっぱいお友達を作って、
新しい先生やお友達と一緒にいろんな事をやってみたいです。
修学旅行にも行きたいです。
出来る事もたくさん増やしたいです。
みんなと仲良く楽しい高校生活を送りたいです。
三年間、元気に休まず一生けん命がんばりますので、
どうぞよろしくお願いします。