2008年03月28日

ノーマライゼーションとは~

『ノーマライゼーション』とは

1959年デンマークの「知恵遅れ」の親の運動のなかから提唱されてきた考えを表現したものです。つまり、高齢者や障害者の施設をつくり、しかも遠くへ隔離・分離するような社会はアブンーマルだという考え方
 この理念を世界にひろげたミケルセンは、デンマークの社会省の一行政マンとして生涯を終えています。(1919年~1990年)

「ノーマライゼーションの父」ニルス・エリク・バンクーミケルセン(デンマーク)の思想

「障害があるからといって、社会から阻害され差別される理由はないのです。たとえ身体的あるいは知的な障害があっても、彼は一個の人格を持ち、障害がない人と人間として何ら変わりないのです。障害がある者が、社会で日々を過ごす一人の人間としての<生活状態>が障害のない人びとの<生活状態>と同じであることは、彼の権利なのです。
ですから可能な限り同じ条件のもとに置かれるべきです。そのような状態を実現するための生活条件の改善が必要です。それを表現する言葉として『ノーマライゼーション』という語を用います。

彼らの人としての権利が実現するような社会の状態をつくりだしていかなければならないのです。」


『障害者権利条約』千書房発行

 「はじめに」から一部転載

・・・・日本でも「ノーマライゼーション」や「ともに」という考え方から「共生・共育」が言われてきました。しかし、それらは雰囲気を伝えるために立場性の違いを無視して使われ、内容が希薄化されてきました。障害者権利条約は、そうした無内容化を超えて、どうすれば「ともに」に近づけるかという筋道を明らかにしています。そして、それを強力に推進するエンジンが、インクルージョンアクセスであり、これらをのせるプラットフォームとなるのが「合理的配慮義務」です。・・・・・・

 2007年5月31日 障害児を普通学校へ・全国連絡会 事務局長 千田 好夫





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